内容説明
しがない探偵から転身し上昇気流に乗った警備会社社長、一世一代の大芝居を自作自演する脚本家、天才肌の相棒と袂を分かち再出発を目論む漫才師、フィギュア造型力がもたらす禍福に翻弄される玩具企画会社社長――犯人側から語られる犯行の経緯と実際。対するは、善意の第三者をして「あんなんに狙われたら、犯人もたまらんで」と言わしめる福家警部補。百戦不殆のシリーズ第2集。著者が刑事コロンボに寄せる熱い想いに溢れた、4編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
135
シリーズ第2弾です。相変わらず女性刑事コロンボ的なキャラでとぼけているのか、するどいのかわからない(鋭いんですけどね)福家警部補が前作よりさらにキャラをパワーアップさせてるような気がします。といっても、犯人を確実に追い詰めていく感じはもはやミステリーの領域ではなく、ちょっとしたホラーのようです。ホント、犯人もたまらないでしょうね。個人的には第3話の『相棒』が印象的でした。このシリーズには珍しく?感動させてくれるありがたいお話でした。あまりにも主人公がCOOL過ぎて、正直感情移入が難しくなりつつあります。2013/09/08
hnzwd
102
シリーズ第二弾。福家警部補の切れ味はますます鋭く、少しだけキャラも立ってきたような??倒叙形式は魅力的な犯人が必須ですが、、、前作より改善されてきている気が。失われた灯、プロジェクトブルーが良かった。2013/09/03
Hitoshi Mita
94
福家警部補の執拗なまでのこだわりに犯人は追い詰められる。福家警部補のキャラがなんともいい味を出している。おっちょこちょいで可愛らしくも感じる。2014/05/06
ちょこまーぶる
91
面白かった一冊でした。捜査一課の警部補とは思えないほどの小柄な女性福家警部補が事件を解決していくという内容ですが、殺人事件を解決していく過程が、結構緻密で一つ一つ積み重ねていって、加害者に反論ができない状況に追い込んでいく姿が素敵でしたね。厳つい刑事よりも彼女のようなキャラクターな刑事の方が、協力的になってくれる人も多いだろうから、現実でも考えたりした方が良いんじゃないかな?と思っちゃいますね。4つの事件を解決しているけど、自分的には「失われた灯」が好みですかね。2021/07/18
sin
87
前作の感想は解説を読む前だったので「ああ、コロンボ…」と一蹴…云々と、頓珍漢なことを書いてしまいましたが、この作品、実はまさに“刑事コロンボ”愛が産み出したものでありましたm(__)m、さて、このように初めに犯人ありきの倒叙形式のミステリー…自分には王手の形はあらかじめ計算されていてそこに至る手を読む、なにやら詰将棋の譜を見せられているような気がしてなりません。今回はマニアックな登場人物もいて思わず作者の『無法地帯』を探してしまいました。あ!そうそう警部補は再訪ではなくて「再訪、再訪、再々訪」であります。2017/02/17
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