講談社タイガ<br> 先生、大事なものが盗まれました

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講談社タイガ
先生、大事なものが盗まれました

  • 著者名:北山猛邦【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 講談社(2016/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062940290

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内容説明

愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレス。その怪盗が、凪島のアートギャラリーに犯行後カードを残した! 灯台守高校に入学した雪子は、探偵高校と怪盗高校の幼馴染みとともに捜査に乗り出す。だが盗まれたものは見つからず、事件の背後に暗躍する教師の影が。「誰が?(Who?)」ではなく「どうやって?(How?)」でもなく「何が(What?)」盗まれたか?を描く、傑作本格ミステリ誕生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

145
連作短編集。何が盗まれたのかを捜査するという珍しさ。設定にSFが含まれているからトリックとか考えずに読むのがいいみたい。続くようですので次回も期待しています。2016/05/16

hnzwd

103
特徴ある3つの高校が集まる島を舞台にした、伝説の怪盗とそれを騙る事件についての短編集。盗む能力を特殊能力化して、何が盗まれたのか、をメインに置いているのは楽しい。ミステリでは優先度が下げられがちな所に焦点を当てるシリーズになるのでしょうか。。次は、"いつ"とか、"どこで"を巡るストーリーが。2016/05/02

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

74
期待していた以上に面白い。盗みを見抜く力を持つ伝統の高校「灯台守」、犯罪を看破する探偵高校「御盾」、盗みを専門とする高校「黒印」。幼馴染のユキ、チトセ、シシマルは、それぞれ別の道を選んだが、タッグを組み、何を盗んだのか不明の怪盗フェレスという伝説の怪盗が残した怪盗カードの真相を探るため奔走する。ユキの持つケータイ灯は盗みに反応して輝く。怪しいのは灯台守の教師、ヨサリ。実は彼は怪盗フェレスだったのだが…。連作短編3話。どれも面白かった。ラストは先生の過去に触れていて、続刊も読むつもり。2016/05/11

周到&執拗

73
人口4万の凪島を支配する探偵派、怪盗派、灯し火派の3勢力。お互い異なる勢力に属しつつも幼なじみ同士な3人が手を結び、奇想天外なスペックの犯人を追うミステリ連作集。第一話は3つの空き部屋の謎。元々は4つの空き部屋だった、みたいなオチかなと想像していたら、超ブッ飛んだ解決で口あんぐり。OK、そういう世界観ね…。続く第二話は記憶喪失SF(シカゴ忘却や家族忘却のような)。第三話は館消失&多重入れかわりのサイコ・スリラー。やりたい放題w。友だち関係の活写と本格ミステリ的な手つきが、作品を荒唐無稽さから救っている。2016/04/21

もも

70
はじめましての北山さん。とある島には通称怪盗・探偵・灯台守の名を持つ3つの高校があり、灯台守高校に入学した女の子が主人公。彼らの住む島には形ないものまで盗んでしまう伝説の怪盗フェレスの存在があったーー。怪盗モノで「How」でもなく「Why」でもなく「What(何が)」が盗まれたのが主な命題になる話は珍しく感じました。話のテンポもよく、楽しく読めて良かった。飄々とした先生のキャラが好きなのです。気になって仕方ないのが先生の過去なのですが…。どうやら続くらしいので、楽しみに待っていようと思います。2016/07/25

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