内容説明
英雄のそばに物語は落ちている――。曹操、劉備、孫権、諸葛孔明……魏呉蜀三國志の世界に綺羅星の如く存在する英雄たち。だがしかし、スターのまわりを固める脇役たちも、戦い、叫び、喰らい、怒り、泣き、生きていた。夏侯淵、太史慈、于吉、簡雍、曹節、馬忠、潘璋、魏延、楊儀、馬岱――「戯史三國志」でデビューした著者が、掬い上げ紡いだ“読んだ事のない三国志”七話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
39
著者初読み。歴史の脇役にフォーカスした伊東潤テイスト全開な短編集。地の文に漂う骨太な感じも一緒。表題作がやや物足りないのと著者の曹操びいきが過剰な点がマイナス。曹操が魏王になったのが彼の意志じゃなかったら、荀彧の死をどう説明する? だが酒飲みで不遜な使者マスター簡雍を主役に据えた「酔漢無法伝」と諸葛亮が遺した最後の策を描いた「臭う顔」は素晴らしかった。フィクションならではの躍動感と「案外これって真実かも」と思わせる説得力。簡雍が劉備にぶつけた怒りの声は或いは著者が某国の思い上がった独裁者に向けたものかも。2016/04/23
RIN
31
惹句の「英雄のそばに物語は落ちている」というのがこの短編集の性格をよく表している。というか、吉川さんの三国志は、一貫して、知名度の高い人物の傍らで生きる名もなき、あるいは知名度の低い人物の目を通して英雄の生き様を生き生きと鮮やかに魅せる、というスタイルなのだが、短編でもその威力(!)は変わらない。純情物語風、ホラー風と様々に工夫が効いており、かなり楽しめる構成だ。これなら永遠に書けると思う(笑)。2017/11/01
ren5000
30
『戯史三國志』以来の吉川さんの三国志ものでしたが、戯史〜と同じく脇役たちにスポットを当てたお話でした。多分にフィクションも入っているんだろうけどやっぱり面白いです。吉川さんの描く三国志物語が大好きなので、どんどんシリーズ化して出して欲しいです。2016/05/12
竹園和明
23
三国志のヒーロー達ではなく、その周りを固めた人々にスポットを当てたという着眼点がニクい。全7話。自分は蜀の猛将・魏延を描いた「臭う顔」が一番面白かった。魏延は確かに唯我独尊、丞相・諸葛亮にも意見する剛腕武将であったが、部下の面倒見がすこぶる良い親分肌の人でもあった。彼の末路は哀れなものであったが、実のところ諸葛亮孔明は彼を使いこなせなかっただけなのでは?。表題作は天下無双の関羽を斬った男・馬忠を斬った、華龍という男の末路。「我こそが最強」と名乗りたいが為に招いたバカな男の末路話。面白かった。2016/05/08
スー
20
70張飛と妻になる夏侯蓮・太史慈・鍾繇・簡雍・曹操の娘の曹節・馬忠・馬岱の短編集です。どの話も良かったですが、特に印象深かったのが張飛と蓮で13歳の蓮にすっかりまいってしまい一生懸命ご機嫌をとろうとしたり酒癖が悪く兄達を困らせていたのに蓮が酒癖が悪く困ってしまう張飛の話とエロ幽霊に取りつかれた鍾繇の話と夫を守る為に兄との対決を決意する曹節の話と関羽を討った男という栄誉に潰された馬忠の話と諸葛亮から秘策を授けられた馬岱の話でした。エロ幽霊は一度会ってみたいですねエヘヘヘ2020/05/24
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