女性と子どもの貧困

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女性と子どもの貧困

  • 著者名:樋田敦子
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • 大和書房(2016/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479392873

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内容説明

なぜ普通の主婦がヤミ金にまで手を出してしまうのか、なぜ普通の学生が奨学金を返せず借金地獄に陥るのか。シングルマザー、ヤミ金、奨学金滞納、40歳風俗嬢、無戸籍問題、医療ネグレクト、虐待、DV、ホームレス高齢女性、ワーキングプア、ネットカフェ難民……貧困と女性、そして子どもたちに、今、いったい何が起きているのか。新聞にも載らないような小さな“事件”も含めて一つひとつ丁寧に取材した渾身ルポ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちえ

44
出版時に購入し読んだ本を再読。最近15才未満に年齢が引き上げになった特別養子縁組や返済しなくていい給付型を増やすという奨学金制度に関しても当時の状況が触れられている。貧困が社会問題化し、この3年で政策に変化もあるけれど、女性や子供の貧困の問題に変わりは無いと思わされる。勤務先でのヘルパーさんたちにシングルマザーが何人もいて、彼女らは親、姉妹、同じ母親同士で助け合いながら逞しく仕事をしているようだけど、余裕が無いことは確か。本の中の〈日本というのはつくづくセカンドチャンスを与えない国〉という言葉が厳しい。2019/06/21

ヒデミン@もも

44
胸が痛くなる現実。足りないのは教育? 小中で学問だけでなく、この社会で生きていくための術をもっとしっかりと教えて欲しい。夢を見るばかりでは生きていけない。「愛の反対は憎しみではない。無関心」胸に突き刺さる。2016/02/06

ゆう。

32
女性と子どもの貧困についての優れたルポだと思います。子どもの貧困は、子どもが生活する家族の貧困や社会的孤立などを背景にしてあらわれています。このルポでは、母子家庭の貧困の実態がとてもリアルに報告されていました。誰でも貧困に転落する時代なのだと思います。ではどうすればいいのか。著者はフードバンクや子ども食堂の取り組みを紹介しています。市民レベルで貧困に向き合うと同時に、政治レベルでも本気で向き合う必要があるのだと思います。市民の様ざまな活動を支えるためにも、公的支援が必要なのだと思いました。2016/04/01

スノーマン

30
社会から、情報から孤立し、助けてと言う勇気を持てない人。日々の生活 に心も金銭にも余裕が無く、家すら無くしてしまう人。様々な事例が掲載されていることで、現実に今も苦しみ悩む人がいると実感。奨学金返済トラブルになり、事情を考慮し少しずつ返そうとした女性に対し、1日1万円稼げるでしょうと叱責した裁判官に唖然とした。若者の人生を救うことも出来ると同時に、奪うこともある奨学金が恐ろしくなった。普通に暮らす困難さをひたすらに感じる。2019/04/15

こぽぞう☆

21
色々なケースを取り上げそれなりの記述。はいいんだけど、文章に乱れが多々。主語と述語が繋がらないところも何箇所かあったし、突然文調が変わったり。その辺が気になって読みにくかった。2016/03/27

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