内容説明
小さな芸能事務所・宇都木プロダクションのマネージャー本田茜は25歳。元アイドルの早坂拓美に憧れてこの世界に飛び込んだ。拓美のマネージャーとなり、恋人ともなるが、芸能界の空虚さに少しずつ疲れ、仕事への情熱をすりへらしていく。拓美の裏切りにあった日、茜は街で美しい眼差の青年、黒崎戒とすれちがった。強烈な出会いは茜に新しい人生をもたらすが、戒の過去は謎に包まれていた――。虚飾にまみれた、時に残酷な芸能界で、仕事と恋に全力で向き合う女性の姿を描く、涙の感動物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
haruka
16
自分は使われている、騙され損していると考える芸能人と、地を這う努力で出演を勝ち取っても罵倒され、移籍に怯え、体を使う(使わせる)芸能事務所。テーマは恋愛相手に依存せず自分を持ちなさいというものだが、読みどころはとにかく男の人がかっこいいこと。藤本ひとみさんの描く男性はいつも魅力的。女性も自己洞察に長けていて賢いから安心して読める。人を商品として使うことから生じる不誠実さ・不安定さは、芸能界に限らないと思う。人事部にいたから身に覚えがある。騙されず、疑いすぎずに自分を上手く守りながら努力することは難しい。2023/03/26
海野藻屑
2
恋はお終いがあるからこそ価値があるのだと思う。怖いぐらい惹かれあった二人が自分のことばかりにかまけて相手を思いやれなくなる。あの綺羅星はどこへ行ったか。2017/07/06
まめこ
1
うーん…消化不良。 話に引きこまれていただけに…2015/10/06
siohina
1
これからどうなるのか?!ってところで、あっさり問題解決して終わってしまった感じ。 ちょっと物足りないかなぁ。2013/02/14
ユミリ
1
夏休みだったので、1日で読破。ストーリー展開はよくある感じでしたが、こういうの、本当に現実でもありそう~。この人は何かベルサイユ系な話のイメージが強かったので、こういう作品も書いていたことにちょっとビックリ。2010/07/26