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内容説明
男性依存症の母をもち、義父からのわいせつ行為、ネグレクトを受けて育った作者。結婚して家庭を持つが、出産する決心がつかない。それは無意識下で、自分も母のような母親になるような恐怖があるからだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
92
2016年262冊め。ネグレクトの連鎖を恐れて母になるのをためらう女性。出産すれば母性は勝手に湧いて出るものと思われがちだが、そうではないことは私もよく知っている。母乳育児のメリットはわかるけれど、母乳母乳いい過ぎて人の首を真綿でじわじわ絞めるような人達には「少し黙ってて」と言ってやりたいものです。2016/04/17
ネギっ子gen
26
著者は描く。<私は子供の頃から、大人になった今でも、ずーっと 怖い。家系的に大酒飲みなので、酔っ払って暴れるかもしれない恐怖。何より怖いのが、母…のように、男をとっかえひっかえ、男性依存になる恐怖。この母の血…私にも流れているんだよね?>と。だから身の破滅にならないよう<恋愛にはハマらないようにしよう>と思う。結果、年頃になり実際恋愛するようになると<わざと相手が傷つくようなことを言ってしまう>。<「真実の愛」なんてものは幻想だ>ということを確認したくて。その一方で、実はその「真実の愛」に憧れていた……⇒2020/10/14
ふじ
20
母子家庭&母の彼氏にひどい目にあって生きてきた主人公が、母になるまでの葛藤を綴ったコミックエッセイ。最初は大変だなぁくらいに思っていたけれど、母と向き合う所あたりからは全然他人事ではなく、読んでいて辛かった。重たかった。複雑ながらも母とは仲が良いのが尊敬する。2017/07/09
まつじん
12
母と娘の関係って結構シンドイですなぁ、おっちゃんはオトコに生まれてきて良かったかな。いやウチのオカンは娘の方が張り合いがあって良さそうな感じではあるな。なんて内容に関係のない感想になってしまい、スマン。2016/11/06
ざまたかこ
5
さらりと読めてしまうのですが、こめられているメッセージはいろんな風に読み取れる気がします。虐待の話とも読めるし、依存症の話であるようにも感じるし、母と娘の話でもあり、母性についても言及されています。ここから何を読み取るかは読者に委ねられている気がします。ちなみに私は依存症の話であり、「好きなことがある」ことが人を救う話であると思いました。2016/08/09