出版社内容情報
ベルン「パウル・クレー・センター」開館記念
「ハンディ愛蔵版」最新のパウル・クレー百科
案内人/アレクサンダー・クレーほか 収録作品/138点
日本パウル・クレー協会[ニホンパウルクレーキョウカイ]
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内容説明
「ハンディ愛蔵版」最新のパウル・クレー百科。収録作品/138点。
目次
線から色彩へ(画家を志して;光のフォルム;『カンディード』と線の発展;チュニジア旅行と水彩画 ほか)
色彩から線へ(バウハウス;さまざまな技法;三角形のモチーフ;クレーの「線」(林綾野) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HaruNuevo
29
今月末からパウル展開クレー展始まるので予習として久しぶりに開いてみた。 素朴さと丸さのあるフォルムの裏側に、優しげな見た目とは裏腹な厳しさとか皮肉とかを感じることもあり、やはりクレーは面白い。 絵のタイトルを隠して、絵からタイトルを想像してみるということをやってみたが、見事に大半かすりもしなかった。2025/03/02
nbhd
14
「私はただ線だけで描く。物質のくびきからときはなたれた、純粋な精神の表象である線を用いて描く。余計な分析的なものは切り捨て、大胆直截に本質そのものに迫る。」「私の創作では、ひとつのスタイルが生成の段階を超えてほぼ目標に達してしまうと、創造の熱はたちまち冷めて、新しい方法を探さねばならなくなる。間違いなくこれが創造性というものだ。重要なのは<存在する>ことではなくて<存在へ至る>過程の方である。」(いずれも「クレーの日記」から)2017/04/14
きさらぎ
5
クレー展で購入。しばらく思想系の言葉たちと格闘していたせいもあるかもしれないが、「ぼくはフォルムのことしか考えていなかったので」というクレーの線や色彩にとても和んだし、こう言って良ければとても癒された。サイズも手頃で、紙質や色の再現性がとても心地よく、気軽に楽しめる。谷川俊太郎の詩は、何かクレーとしっくりくるね。「ほんとうにかきたかったものは/けっしてことばにできなかったもの」「もうだまっていてもいい」という「詩人」。その不思議さ。2015/10/28
のんたんの
4
クレーはひとつの礎です。今の時代にも通じる大切な所を真摯にめつめていると思います。彼の作品から受ける感触には、沢山の生きるヒントがかくれていると思います。2010/01/18
123456789wanko
3
お勧めしてもらったクレーの詩が無かったので、こちらを。19世紀末の生まれで、私の敬愛するビアズリーと同時代人。初期〜中期の作品は華やかな水彩画も含め、観ているとなんとも言えずゾワゾワする感覚に襲われる。建築物の絵が目立つのもバウハウス所属と聞けば納得。対して晩年は、あまりにも穏やかな慈愛に満ちた人物画へと変わる。同じ線画でもビアズリーと比べると正反対で、線画の可能性を知ることができ良い勉強になりました。2012/01/11
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