内容説明
岩手県陸前高田市では、東日本大震災の教訓を後世に残すために、桜ライン311という団体によって、市内の津波最高到達点に桜を植える活動が行われている。
「同じ悲しみを繰り返して欲しくない」という想いで桜を植える彼らの姿を通して、全国の人々に対する防災意識の喚起ができないか。
そんな想いから制作されたドキュメンタリー映画『あの街に桜が咲けば』を、全国上映の日々の記録とミックスして今回書籍化。
ただ悲しみを切り取っただけの記録じゃない。
家族や大切な人と読んで欲しい、暖かい気持ちで防災がしたくなる命の物語。
【目次】
第1章 桜でラインを作る
花びらはらはら
17,000本!?
「石碑」を「桜」に
桜がもたらす3つの効果
悔しいままでは終わらせない
あのさく君コラム① 陸前高田ってどんな街?
第2章 君がいたはずの未来のために
もう1つの海
漁師さんの言葉
もうイヤだ
花吹雪ターニング
桜ライン311を撮る
第3章 枝先は空に向かって
僕の知らないボトルキープ
夏の陣
足並みを揃えながら
本当にここまで来たの?
異例の人事発令!
あのさく君コラム② こんな桜を植えています
第4章 僕たちはぬるま湯のカエル
植樹シーズン到来!
「減災」を広めたい
赤信号みんなで渡れば怖くない?
大切な人のために、減災始めたらいい
あのさく
第5章 遥か、遠吠え
日本全国上映スタート!
溶けない雪と嫌な予感
災害が少ない県なので?
アダザクラ
あのさく観たのにごめんなさい
新芽色のスピリッツ
春植えざれば秋実らず
あのさく君コラム③ 防災クイズ
第6章 忘れじの風となれ
あの日から5年
ラストスパート
若い人が若い人に伝える
しゃくらの木
【ご購入者様への特別特典】
「あのさく君オリジナル待ち受け画像」
【著者プロフィール 】
著者:小川光一
1987年5月29日東京生まれ。
多数のNPOおよびNGOに所属し、国際協力や東北支援を中心に活動中。
「他人の痛みを想像できる人間であれ」を信条に掲げている。
日本防災士機構認定防災士/陸前高田まち・ひと・しごと総合戦略策定会議 委員/ウガンダ支援NPO法人MUKWANOサポートメンバー/認定NPO法人 桜ライン311理事/陸前高田ドキュメンタリー『あの街に桜が咲けば』監督/カンボジアエイズドキュメンタリー『それでも運命にイエスという。』監督 他