サッカー右翼×サッカー左翼:監督の哲学で読み解く右派と左派のサッカー思想史

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サッカー右翼×サッカー左翼:監督の哲学で読み解く右派と左派のサッカー思想史

  • 著者名:西部謙司
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • カンゼン(2016/04発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862553232

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内容説明

監督の哲学で読み解く右派と左派のサッカー思想史

「左翼のフットボールと右翼のフットボールがある」

これは1978年のワールドカップでアルゼンチンを初優勝に導いた監督、セサル・ルイス・メノッティの言葉です。
本書では、このメノッティの言葉に着想を得て、サッカー監督たちを右派と左派に分類しながら、その哲学を読み解いていきます。
勝つために手段を選ばない者たちと、美しく勝つことにこだわる者たちの戦いで進化してきたサッカーの魅力とは何かを問うていきます。

果たして勝利至上は悪で、理想主義は善なのか?

そして、あなたの好きなサッカー監督は右か左か?
否、あなた自身がサッカーにおいて右寄りか左寄りか?
本書を読み終えた頃、あなたははっきりと自身がどっちの志向を持つ人間なのか、認識できるはずです。

右翼のサッカーの特徴
・勝利至上 ・手段を選ばない ・基本、破壊者 ・守備から入る ・軍隊的な規律
・フィジカル重視 ・「つまらない」と評される ・アクション映画的

左翼のサッカーの特徴
・理想主義 ・勝ち方にこだわる ・基本、創造者 ・攻撃的 ・勝負弱い
・テクニック重視 ・熱狂的な信者多数 ・恋愛映画的


【目次】
Chapter1 右翼のサッカーと左翼のサッカー
左派の賢人メノッティの言葉/スコットランドで生まれた左翼のサッカー/
カテナチオと勝利至上主義/カウンターだけのサッカーは存在しない/大衆の抵抗手段としてのカウンターアタック

Chapter2 右派と左派の肖像I
気鋭の右派 ディエゴ・シメオネのアトレティコ・マドリー/極左の巨星・グアルディオラ/中道モウリーニョの非凡なる平凡さ
Chapter3 右派と左派の肖像II
左も極めれば右/クロップのアナーキーな魅力/
ヴェンゲルのユートピア/“中道”左派 ビエルサとその一派

Chapter4 ナショナルチームの右翼と左翼
ブラジル フッチボウル・アルテという遺産/イタリア 1-0のDNA/
ドイツ 交互に表れる2つの顔/アルゼンチン メノッティ派vsビラルド派/フランス 将軍と移民とイタリアと
Chapter5 欧州サッカーにみる右翼と左翼の興亡小史
スコットランドが伝えた左翼のサッカー/ハンガリアン・ラプソティ/
カテナチオの台頭/リスボン・ライオンズとトータルフットボール/現代サッカーの分岐点 クライフとサッキ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 旧柏バカ一代

20
俺、右派のサッカーが好きなようだ。と、言ってもネルシーニョ監督のサッカーと石崎監督のサッカーが好きってだけ。左派の吉田監督、下平監督のサッカーは幅が無いから好きになれなかった。2020/11/20

ふろんた2.0

17
海外チームで説明されるとちょっとわかりづらい。Jリーグでやって欲しいな。フロンターレは極左でしょうね。極左がリーグ制覇したことに意義がある。「自分たちのサッカー」は結果が出ないとすごい非難を浴びてるような気がする。2017/12/08

シャル

9
サッカーを巡る二つの価値観、守り固め自由を奪う勝利至上主義『サッカー右翼』と技術を発揮し美しい自分たちらしいサッカーを貫く『サッカー左翼』。その歴史と、代表的な監督の姿、そしてそこにある哲学を解きほぐしていく本。サッカーが勝負事である以上勝利を目指すのは当然であるが、そこにどうアプローチするかで見える世界もある。美しいサッカーこそが必ずしも支持されるものでもなく、勝利を求める中で人生を見出すようなチームもあるし、パスワークのための規律を固めるチームもある。スポーツを通して価値観が見えてくることもあるのだ。2017/11/04

鳥義賊

4
メノッティとビラルドとか懐かし~。82年スペイン大会のアルゼンチンってマラドーナ、ディアスに前大会MVPのマリオ・ケンペスがいる物凄いメンバーだったし、それをボコボコにしたブラジルには黄金のカルテットがいたけど、フランスにもプラティニ率いる夢の中盤がいたけど、それらを破って決勝進出したドイツとイタリアは「右翼のサッカー」だったなあ。目指すスタイルを貫く強さか、目前の相手に勝つために最善のサッカーをするかに話は極まるのだと思いました。2018/01/11

遊た(ゆうた)

4
サッカーの戦術を右派と左派というふうに対立する二項に分けて解説した本。ちなみに、政治における右派と左派とは何の関係もありません。勝利至上主義で守備重視の右派、勝ち方にこだわるポゼッション主体の攻撃重視の左派という分け方だ。わかりやすいが深みのある内容の本なのでサッカーを知らない人が読んでも読みごたえがある本だと思う。2017/04/30

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