内容説明
ときは享保20年(1735)初夏、改革の嵐吹き荒ぶ8代将軍吉宗の時代。わずか1万5000石の磐城湯長谷藩に隠し金山の嫌疑がかかり、幕府老中から「5日以内に参勤せねば、藩を取り潰す」と難題をふっかけられた。若殿様以下7名は東国一の忍びの力を借りつつ、陸前浜街道、水戸街道、さらには山野を踏み越え江戸城本丸へ急ぐ。軽量化のため竹光しか持たない一行を阻む公儀御庭番と百人番所の精鋭。湯長谷藩の運命や如何!?
目次
序章
一日目
二日目
三日目
四日目
五日目
六日目
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
501
ただ単純に面白い!痛快でテンポもいいし、引きこまれました(^o^)映画化されたので見たかったなf^_^;時代小説は色あせないから、また再読したいね!再読するときのBGMは…GACKTかなあ(笑) (^^;)2015/10/22
ウッディ
396
お上からの言いがかりで、5日以内に江戸へ参勤せよと命じられた湯長谷藩。「金なし、人なし、時間なし」の三重苦の中で、知恵と勇気で難題を解決する殿と家臣達を描く痛快時代劇。タイトルから予想した通りのコミカルな物語だったが、人情溢れる政醇と家臣の信頼関係、東国一の忍びと言われた雲隠段蔵の心の動き、お咲との恋物語など、エンタメ要素たっぷりなだけでなく、下々の苦しみがお上の人災によってもたらされたという、今回のコロナ禍にも通じる社会派のメッセージも含んだ内容でした。なんだかんだ言っても、勧善懲悪小説は痛快です。 2020/05/09
た〜
300
期待に違わぬ面白さ。疾風怒濤爽快無比。弱小の藩主ながら庶民と寄り添う名君とその家臣たちの奮闘記。「情けは人の為ならず」ということが見事に実践されている。大名行列に関するちょっとした薀蓄も面白い。しかし「雲隠」はちょっとひどいかも(笑2016/09/14
またおやぢ
269
磐城から江戸までを5日で参勤交代するって...この無理難題設定を思いつく著者の柔軟さが興味深い。老中の陰謀に対し、お金も時間も無ければ、体力と知力を使って乗り切るしかない訳だが、登場人物がそれぞれの強みを最大限に活用し、この困難を乗り切っていく様が読み所。スピード感も臨場感もあり、笑いも涙もお色気も、それこそテンコ盛りに盛り込んだ時代小説風エンターテイメント小説。映画にもなっているとのことであるが、さもありなんな一冊。
kk
263
なんのかんの言って、笑いあり涙あり。 良い読書体験でした。2018/11/02
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