内容説明
怒濤の勢いで侵攻してきた薩摩軍に琉球軍はわずかひと月で降伏。奄美諸島は薩摩に割譲され、尚寧王は日本本土へと連れ去られる。属国へと堕ちながらも、明に対しては独立国の体面を見せねばならない王国の苦悩。しかし琉球の誇りを胸に秘め、「南海王国」建設へ人々の胎動が始まる。大河歴史小説、完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wanjirou
3
★★★★琉球という故国を愛する人たちの人間ドラマ。あまりに多岐にわたる登場人物の多さに読了に時間がかかったけど、読後の満足度は高い。琉球、明、薩摩、幕府それぞれの立場から、純粋に大河歴史モノとして読みごたえがある。何故だかレビューが少ないけど、オススメです(^.^)2016/11/23
Wan-Nyans
2
★★★★琉球という故国を愛する人たちの人間ドラマ。あまりに多岐にわたる登場人物の多さに読了に時間がかかったけど、読後の満足度は高い。琉球、明、薩摩、幕府それぞれの立場から、純粋に大河歴史モノとして読みごたえがある。何故だかレビューが少ないけど、オススメです(^.^)2016/11/23
トールマン
1
△2016/06/13
Ryo Sogawa
1
薩摩藩との戦に敗れた琉球が、文化と経済で復興を目指す。琉球を愛して尽力する人々が、必ずしも琉球出身ではないのは面白い。現代でも、沖縄を訪れて魅せられ、そのまま住んでしまう、というような話は聞きますね。2016/04/14
ミニッシュ
0
陳舜臣先生の作品は初めてだ。わしが外国作品をあまり読まない理由の一つが、キャラクターの名前が覚えられないって言うのがあるが、まさにそれだ。特に当時の琉球は外国だな。そんな琉球に興味はあるんだが、ちゃんと頭に入ってこなかったぞ。わしの読解力不足は明らかだな。この作品は時間を空けてもう一回読むことにしたぞ。2019/08/08