講談社文庫<br> 迎え猫 古道具屋 皆塵堂

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講談社文庫
迎え猫 古道具屋 皆塵堂

  • 著者名:輪渡颯介【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 講談社(2016/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062933599

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内容説明

幽霊が見えるが猫が苦手の太一郎と、猫好きだが長屋では飼えない巳之助。巳之助の知り合い、幸七の仲間がなぜか次々と首を括った。祟りに怯える幸七に、鴨居の前で何を見たのか、太一郎が態度を急変させる。その理由は? 騒動のたびに皆塵堂の猫が増えていく。猫に囲まれて暮らしたい巳之助は、その野望実現が目の前に!? 怪異と猫の皆塵堂に集うのも祟られたり呪われた者ばかり。ひとり呑気なのは、釣り三昧の主・伊平次だけ?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

94
さて、前作までは入れ替わりたちかわる(笑)奉公人がそれぞれ怪異のしがらみを持ち来る(笑)話しだったのが、本作では趣向をかえて猫が集まる話しなのにゃ…というところで降参です。何がというといままでは文庫になるまで我慢しておりましたが、こうも猫が増えてきてはもうたまりません。既刊の本を買いに走ってしまいました(笑)2016/04/01

ぶち

90
(再読) 今作で皆塵堂に持ち込まれる厄介事は、幽霊はもちろんのこと、なぜかオマケに子猫が付いてきます。子猫のせいか、怖さも半減。ついニマリとしてしまうユーモアにあふれたお話しばかりです。事件の真相は、バカバカしいけれど、ホロリともくる味わいです。事件のたびに子猫が増えて、最終的に皆塵堂に集まった子猫は8匹。それに鮪助と白助を加えれば、総勢10匹です。この猫達が次巻以降も登場してくるかと思うと、嬉しくてたまりません。2022/10/27

papako

70
今回はタイトル通り巳之助が猫を迎えるまでのお話。あと茂蔵にも焦点があたる。茂蔵は登場した時、こんなに関わってくるとは思わなかった。しかし巳之助と清左衛門の名付け戦争、飛び入りの庄三郎の勝ちだね。幽霊にまで気を使う庄三郎、玉と仲良くね。さてさて巳之助は猫を飼えるようになったとして、嫁は?うん、だんだん好きになるシリーズです。2021/06/10

mihya

38
皆塵堂シリーズ4冊目。今回は見えちゃう人は増えなかったんだが、猫が増える増える増える増える…実に合計9匹!勿論、幽霊も出てくるのだが、最早怪談ではなく人情もの。ひやっとしたり、にやっとしたり、ほのぼのしたり。 巳之助、乱暴なとこもあるが、猫好きだし、なかなか良いオトコ。『漢』の方のオトコ。猫の家族は増えたことだし、後はお嫁さん探しか。2022/09/22

HMax

32
今回はまるで落語を聞いているような面白いお話が勢ぞろい。幽霊も騙される庄三郎の陰気さというのには大笑い。この世とあの世は地続きです。この世の煩い事はこの世で片付け、あの世では何の煩いもなく、楽しくいきましょう。2020/10/12

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