内容説明
コリーナはワシントン郊外に住む13歳の女の子。いたって普通のはずだったのに、コリーナの世界はある夏を境に突然崩れてしまった―そう、ママがガンで亡くなってから。悲しみで抜け殻みたいになったパパ。何事もなかったようにふるまう友だちもいれば、無神経な言葉を投げつけるクラスメートもいる。がんばって普段の生活を続けようとするけれど、ふとした瞬間にママを思い出して、涙が止まらなくなったりする。恋だってしたいし、おしゃれだってしたいのに、「ママがいない」ことが、コリーナの生活を変えてしまった……。母親を亡くしたひとりの少女が、心の痛みを受け止め、恋や日本への旅を通して悲しみを乗り越えていく姿を四季を通して追った、心せまる小説。対象年齢、10歳以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
22
13歳の少女にとって母親が亡くなるということがどういうことなのか。ともだち関係、食生活、服装のこと、身体の成長…。女親がいたら助かることって、たくさんあるんだな。カウンセラーがグリーフケアグループを作って、親を亡くした生徒たちが話し合いをするシーンが印象的です。作者が親日家なのか、日本に対して好意的な記述が多く、親しみを感じました。2016/04/27
どら母 学校図書館を考える
21
癌でママを亡くしたコリーナとパパの1年間。 ソーシャルニュースワーカーとしての経験と、自身が母を亡くした体験からの初めての小説。 学校のグリーフケア、著者への日本からの影響なども、興味深かった。 絵本なども癌をあつかったものがあり、学校図書館でも求められていることもあって読んでみた。 2020/08/16
なにょう
16
良い本。誰かを亡くした人に勧める。13歳の夏にコリーナは40歳の母親をガンで亡くす。父親一人ではコリーナの服を揃えるのもままならない。学校のカウンセラーは、親を亡くした子達の集まりの機会を設けた。ガン、病死、自殺、戦死。一つとして同じ死はない。「わかるよ」って簡単には言えない。誰かを亡くしたとしても、一つとして同じ死はないから。コリーナが暗いトンネルを出て高校生になるまで。2019/02/06
a43
14
借りようと思ったが、そのまま市民図書館で読了。今年は母の七回忌(小松左京さんもらしい!)ので、ついタイトルに惹かれ、あと新しめの(翻訳なので2016年発行)本だったので、手に取った。「ヤングアダルトライブラリー」という曖昧な(?)書架にあり、表紙を開くとご丁寧に「対象年齢10歳以上」と。作者が20年以上ソーシャルワーカーとして勤めてきて、その専門が「喪失体験(グリーフケア)」というから、作者の指定だろう。言わずもがな「愛別離苦」。 主人公は13歳の女子。なんでもググっちゃうところとか今風でいい。 2017/02/17
カッパ
13
ママが13歳で死んでしまった女のコ。残されたパパと周りの人も含めての1年間の物語。パパが怒ったり、パパに怒ったりもする。変に傷物みたいに気を使われたり。気持ちを推測されたりする。思い出を探してみたりももする。そんなふうにもがきながらも少しずつ乗り越えていくように感じた。2020/10/26
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