ダークマターと恐竜絶滅 新理論で宇宙の謎に迫る

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ダークマターと恐竜絶滅 新理論で宇宙の謎に迫る

  • ISBN:9784140816950

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内容説明

ダークマターの一部は寄り集まって円盤化し、天の川銀河の円盤内に収まり(二重円盤モデル)、周囲に強い影響を及ぼすのだという。その新種のダークマターが彗星を地球に飛来させ、六六〇〇万年前の恐竜絶滅を引き起こしたのかもしれない――。世界的トップサイエンティストが科学の最先端をわかりやすく解説し、宇宙と地球、生命の進化が深く結び付いているさまを鮮やかに描く。刺激と興奮に満ちあふれた、大注目の一冊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

323
時折フランクなジョークをはさみつつ、いまだ宇宙の大きな謎のひとつとなっているダークマターおよびダークエネルギーがもしかしたら恐竜を絶滅させたとされる隕石の衝突の発端になった可能性を探る科学書。ただ、その説明のために「そもそもダークマターとは何か?」「そもそも恐竜絶滅とは何か?」などが詳細に語られており、本自体も重厚な一冊で、中盤からはけっこう複雑になってくるのでやはり初心者向けとは言い難いが、なかなかおもしろい。2017/02/19

absinthe

165
恐竜とダークマター。この組み合わせ見ただけだと、なんだかトンデモの匂いがぷんぷんしてしまうが。いたってまじめな本。あの余剰次元で有名なリサランドールが今度は恐竜絶滅を招いた流星物質のなぞに迫る。ダークマターが恐竜を滅ぼしたとか言い出すのではと不安にもなったが。オールトの雲から天体が漂いだすきっかけを突き詰めると、ダークマターも十分容疑者になるという話。2018/05/02

starbro

92
年に数冊、宇宙関連の本を読んでいますが、リサ・ランドールは初読です。本書は3部構成で1・2部は他の本で読んだことのある内容も多く含まれていますが、初心者にも解りやすい解説です。3部が著者独自の理論展開の場で本書のメインテーマです。但し、理論的に説明できるものの、実証出来ないのが現状で、少なくとも私が生きている内には解明できません。宇宙関連は現時点では欧米がリードしていますが、中国が世界最大級の電波望遠鏡を今秋完成させるそうです。銀座の街のように宇宙にも中国人がうじゃうじゃいるようになったら厭だなぁ!2016/06/02

まーくん

50
リサ・ランドール教授著。有名な「ワープする宇宙」は不思議な次元に引き込まれそうで未読だが、本書もなかなかのタイトル。但し、内容は確かで読み応えあり。宇宙論から地質・古生物学上の知見まで丁寧に解説。天の川銀河円盤に重なるダークマター円盤が太陽系外縁オールト雲・不安定天体の摂動を誘発。それが彗星となり、幾つかが地球に衝突。6600万年前、ユカタン半島に大クレーターを残し恐竜絶滅を引き起こしたのもその一つ。ダークマターに関する説明は難しく持て余したが、この一週間、じっくりと宇宙の謎に浸り至福の時を過ごした。2018/08/20

かっぱ

39
数式を全く使用せず、とは言え、難しいなぁ(特に第3章)。光に反応しないダークマター・ダークエネルギーの存在は宇宙最大の謎。物理学って理解できずともなんだかワクワクする世界ではあります。リサ博士の提唱する推論では、ダブルディスク・ダークマター(DDDM)が存在し、太陽系が銀河系のディスクに対して垂直方向に振動していることで、ダークマターのディスク上を通過する時に何等かの重力負荷がかかり、太陽系の端のオールト雲から彗星が内側に向かって飛んでくる。これが3000万年から3500万年周期ぐらいで起こるというもの。2016/09/04

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