内容説明
独創的な芸術作品のみならず、優れた芸術論やエッセイも多数遺した岡本太郎。1968年刊行の『原色の呪文』から、現代芸術に関する文章を抜粋、「黒い太陽」「わが友、ジョルジュ・バタイユ」「対極主義」「ピカソへの挑戦」「坐ることを拒否する椅子」「芸術の価値転換」「モダーニズム克服のために」などを収録。若き芸術家たちに絶大な影響を与えた芸術論の名著。
目次
「原色の呪文」序──呪術誕生
詩
憂愁
赤い兎
夜明け
時計
現代の芸術精神
黒い太陽
美の先達者
わが友──ジョルジュ・バタイユ
死の本能──フロイト『快不快原理を超えて』
絵画の価値転換
夜の会
対極主義
芸術観──アヴァンギャルド宣言
ピカソへの挑戦──権威破砕の弁証法
ピカソの作品
圧しつぶされた叫び
わが裏切りの芸術
わがレアリテ
無意味・笑い(森の掟)
坐ることを拒否する椅子
梵鐘を作る
芸術の価値転換
絵はすべての人の創るもの
建築と絵画
芸術とデザイン
絵画における技術とはなにか
衝動から実現まで──私の創作過程
彫刻について
モダーニズム克服のために
世界のニヒリズム
対極──芸術の現代を超える
芸術と遊び──危機の接点
解説 安藤礼二
年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
20
「わが友ージョルジュ・バタイユ」「芸術観ーアヴァンギャルド宣言」など、各種媒体に発表された岡本太郎の芸術論やエッセイを編んだもの。太郎の仕事や思想を多角的にとらえられるので入門書としていい気もするが全体にやや難しめの内容だと思う。太郎の目指したものは、ひとつには芸術を通しての人間性の回復であっただろう。人の眼をうかがい、功利や打算で器用にまた無難に生きたとして、そこに本当の人間としての充実はあるのか。無目的に、血を流すように全力で明朗に遊び、自己を開ききること。その思想を見事に自身で生き切った稀有の人だ。2022/07/04
roughfractus02
10
何かにぶつかり自分の無意識に触れ、自らの「影」に出会う青春を、著者は「運命」の「映像」に触れる「瞬間」と呼ぶ。この「瞬間」を探求する著者は前衛的アプローチで作品を作り、緊張した態度で意識と無意識の矛盾を掘り下げる「対極主義」を標榜する。近代への反抗と有史以前の人類の痕跡へ向かう思考は、批判対象である近代技術を用いたパブリックアートやインダストリアルデザインを作り、マスメディアを通した言葉で煽動する。1969年までの短いコラムやエッセイを収録した本書は、無矛盾を目指す人間言語の本質主義を、言語において暴く。2023/03/22
らむだ
3
1968年刊行の『原色の呪文』(文藝春秋)を底本とし、序・詩・第一部(現代の芸術精神)を収録し文庫化した一冊。芸術家・岡本太郎の信念や核となるものがギュッと詰まった名著。冒頭の『黒い太陽』に著者の原体験が克明に示されている。2024/03/13
メイロング
3
論文のような、正確を期すための隙のない文章は、堅くてわかりにくい。でもこの歯ごたえが名言集では味わえない心地よさ。なら、ちくま文庫の全五冊でいいんじゃね? いやいや、その間のちょうどいい温度がほしいときもあるじゃんよ。あまり内容が古びてないなあ。2016/04/27
yukari
2
元気が出る本。岡本太郎は、芸術は生きることだと言うだけあって、太郎の芸術論ってつまりはどう生きるかってことなんだよな~。そこがいい。太郎の文章をたくさん読むうちに、芸術とは生きること、絵画を見ることも創造的な行為であるというようなことの意味がよく分かるようになった。2017/06/06
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