新潮文庫<br> 引かれ者でござい―蓬莱屋帳外控―

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新潮文庫
引かれ者でござい―蓬莱屋帳外控―

  • 著者名:志水辰夫【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 新潮社(2016/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101345253

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内容説明

智勇度胸を懐に、韋駄天のごとく諸国を駆け抜ける影の飛脚たち。憂国志士をかたる無頼漢から商家のドラ息子奪還に挑む鶴吉。烏合の衆を率いて、河川増水で閉ざされた帰路を切り開く、宇三郎。そして、弟のように育てた次郎吉を迎えに上総を訪れた治助は、男の逞しい成長と世の変遷を肌身で感じる。血を熱くする活劇。胸に灯点す人の情。志水辰夫第三の黄金期を示す、三作を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keiトモニ

50
シミタツ堪能。殊の外楽しい。表題作“菊太郎がその富士を睨みつけた…しょってるんじゃないよ。おまいさんはね、いつも顔をだしてなきゃいけないの。見えてなんぼのお引きずりさんなんだからさ”👈遊冶郎のくせして言うじゃん。オ前さんがキ印の兄さんかと。旅は道連れ、武家の娘いせ対宇三郎“あなたは人の好意を素直に受け取ることができないのですか…田舎の人間も百回千回に一回、親切で純朴で思いやりもお人好でなくなる時があるんです…”👈今話題の特殊詐欺も吉本芸人騒動にも似てるような。しかしいせさん、最後に女の意地を見せたな。2019/07/29

優希

41
ハードボイルド時代劇という空気を纏う作品でした。男たちの成長と世の流れに血が熱くなるのを感じます。2023/10/18

Kira

16
図書館本。シリーズ第ニ弾。飛脚問屋蓬萊屋のメンバーに共通しているのは、お節介焼きではないかと思う。この巻では「観音街道」が特に印象に残った。骨太な文体で描かれる人情の機微が味わい深い。2023/10/23

goro@80.7

14
飛脚問屋の面々が活躍するシリーズ第2弾。矜持ある男たちの3篇。中でも「旅は道連れ」がいい味です。守られねばならないものを持つ身は強い。第3弾は積読中。2015/05/03

たーくん

4
蓬莱屋帳外控シリーズ第二弾。ハードボイルドな股旅小説。時代物でもシミタツ節は健在。2015/01/21

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