中公文庫<br> じぶんというもの 金子光晴老境随想

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中公文庫
じぶんというもの 金子光晴老境随想

  • 著者名:金子光晴【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 中央公論新社(2016/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122062283

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内容説明

じぶんの歩いてきた路すじのあやまちを、それそこに石がある、こちらに木の根があると、知らせたい気持ちでいっぱいだからである(「青春について」)。恋愛について、反抗について…漂泊の詩人が波瀾万丈の来し方をふり返り、人生の後輩に向けて贈る人生指南。
 〈巻末イラストエッセイ〉ヤマザキマリ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

勝浩1958

13
私もこういう爺になりたいです。意外だったのは孫に結構デレデレなところ。私には当分望めそうもありませんが。「生きることの真意は、日常のごく卑近な、食べたり、着たりをゆったり味わうところにあり、重大そうにみえてることがかえって第二義的なこととよくわかっているのだが、さて。」「わずかにおもいあがった理想-冷静になって考えればまちがいであったかもしれないイデアのために生命を断つなどということはいかにそれがうつくしい行動などと銘うってみても私には、うつくしいなどとは感じられない。」みなさん、肝に銘じておきましょう。2016/07/16

Toshi

3
金子光晴老境随筆集。イメージ通りの人だった、素敵、格好いい(^O^)/2016/06/12

スリカータ

0
茨木のり子さんの本から金子光晴さんを知った。昭和50年6月没というプロフィールを読んでから本編を読むと、感じ方や捉え方が変わる。お亡くなりになる数ヶ月前まで「老人という自分」をどこか持て余しているか、他人事のような印象を受けた。江戸末期、明治、大正がそれほど遠い過去のようには感じられなかった。言葉の使い方が詩人らしく、時折煌めきを放つ素晴らしい感性。目眩く時代の風雲児だった。2016/04/20

takeakisky

0
書かれたものを面白いと思える詩人は片手で足りる、まだまだな私。金子光晴は大好きだ。前半は、私の生まれる前の高一時代の連載。頼む方も随分な勇気だ。だいぶ自重したのか、毒はない。しかし飄々とした向こうに凄みを感じさせる。ただ、高校生には分からないだろう。「本をよむ」うんうん。それでカラマゾフもアメリカもペストも読んだ訳です。それでも身の丈二つ三つじゃあ足りない。121頁、ボートレース?まさかボードレール…。ハンズ・ミケ、しっかり仕事しろ。駅前のさかえ書房今はなく。第三部の老いとの向き合いがなんとも面白い。2025/05/05

おかもと

0
自殺についての文章が良かった。偽りのない文章って感じで好き2022/08/21

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