- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
■嫌になるほど圧倒的なアメリカのイノベーション。
でも、虚心坦懐にその歴史に学べば、対抗策が見えてくる!
世界を席巻した「メイド・イン・ジャパン」。
あの圧倒的な存在感は完全に消えてなくなり、
モノ造りは新興諸国に、ネットの世界はアマゾンやグーグルを擁する
アメリカに、完全に押さえられてしまいました。
おいしいところは諸外国に奪われ、「メーカー」として、
ニッチな市場で生きていくしかないのか?
いや、そんなことはありません。
まだ世界に出て行くことはできます。
その構想を示すのが、本書です。
■IoTとも、インダストリー4.0とも違う、
次世代のコンセプトで 本当の日米逆転に挑む!
インターネットの世界では、ボトルネックは
情報を「ひきあわせる」ことにありますが、それを
追求していくと、プライバシーという問題に突き当たります。
このプライバシーの問題を解消しつつ、
インテリジェント・ソサエティの構築に
貢献する1つの方法が、センサーネットです。
日本は、センサーをつくる技術は世界に誇るものがあります。
必要なのは、それをどうつなげ、システム化し、
プラットフォームにもっていくか、という構想力です。
インテリジェント・ソサエティの到来を迎え、IoTとも、インダストリー4.0とも
違う、日本独自の構想をどう打ち出していくか。
その大きなヒントが、本書にあります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
95
20世紀末、世界で売れた日本製品は規模の経済で優位に立った。しかし、それはネットワークの経済にシフトしたアメリカ企業にとって代わられた。インターネットの草創期にユーザーを増やしたアメリカ企業は圧倒的優位に立っている。アメリカの築いたインターネットに乗る限り、日本は遥か後方から後追いを続けるしかない。インターネットの弱みはプライバシーの侵害にある。日本の進むべき道はセンサーを活用し、個人と関連付けない第2のネットワーク、センサーネットにあるとの提案◆日本の誇るセンサー技術の持って行き場はIoTじゃないんだ。2020/01/12
Kiyoshi Utsugi
21
タイトル長い〜😅 経営学者である神戸大学大学院教授の三品和広氏が、かなり技術よりな本を書かれていることにビックリしました。 IoTと言われている今の時代からすると、センサーネット構想そのものは、それほど驚く話ではないのですが、それよりもアメリカが巧みに競争の焦点をシフトさせてきたという話の方が自分にとっては驚きでした。 具体的には、最初の以下の三章が面白かった。😀 ・エリー運河とウォール・ストリート ・大量生産の確立と決別 ・価値観の転換と意志の力2020/07/31
Kentaro
3
ダイジェスト版からの要約 センサー事業の難しさを一言に集約するなら「センサーが部品事業では儲からない」に尽きる。最初の問題はセンサーの単価が安すぎる事だ。センサーの単価は平均して60セントをやや下回る。センサーの寿命は長い。道路に設置するようなセンサーは電池を交換するのに莫大な時間と費用がかかるため、一度設置したら10年程度は稼働し続ける必要がある。しかし、センサーネット上に流れる情報は、飛躍的に社会をインテリジェントにする。そこに起業のエネルギーが立ち向かうようになれば、それこそ社会革命となっていく。2018/04/10
くらーく
1
やはり三品教授の本は面白いなあ。エリー運河か。知らなかったな。確かに19世紀はイギリスの時代だったが、20世紀早々にアメリカの時代になった。後から振り返れば、広大な国土と増え続ける人口もあったのだろうけど、それだけではない理由が次々と。ほほう! それで、ところどころに出てくるのは、日本は物を作っていて良いのですか?との問い。で、センサーネットですが、概ね賛成。コンセプトはね。実現方法は未来の事なので分からない。天才的な事業者が現れると良いけど。それと、総務、経産、国交、防衛など組織の壁を取っ払えればねえ。2020/06/12
FW13
0
興味深く読み進めたが、本題よりアメリカのネットを中心とした歴史の記述が多く、拍子抜けした感はある。2017/06/21