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内容説明
効かない景気対策、積み上がる不良債権、人民元国際化をめぐる矛盾……。中国経済に何が起きている? これからどうなる? 新興国ブームの終焉を予言したエコノミストが冷徹に読み解く! 長年、危ぶまれてきた「中国経済崩壊」は、いまや議論の前提となったようにも思える。いったい中国経済はここから「どこまで悪化していく」のか。しかし、信頼できる数字が表に出てこないなかで、その行方を予測するのは簡単ではない。本書では、近代経済学の知見を有し、歴史にも精通した気鋭のエコノミストが、数々のマクロ指標、中国人の経済観、アメリカなど他国の政策動向も踏まえつつ、中国経済の現在と未来を徹底分析。その先にあるのは長期停滞か、ハードランディングか、それとも体制崩壊か? さらには中国がほんとうに「バブルリレー」の最終走者であり、そこでバトンが途切れたとき、日本・世界経済の命運はどうなるのか? ヒステリックな「崩壊論」でも無条件の「礼賛論」でもない、いま日本人がどうしても知っておかねばならない、中国経済の真実。内容例:リレーに譬えられる「バブルの発生と崩壊」のサイクル/中国はいま「中所得国の罠」にはまるかどうかの瀬戸際/中国はアンカーか、次の走者にバトンを渡すのか/金融緩和を講じつつ、人民元買い支えを行なう矛盾/「ゴーストタウン」のような不良債権はどれだけあるのか/場合によってはマイナス成長に陥る可能性も/財政出動は機能しないどころか、無駄に終わる ……ほか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
56
経済関連の分析を行うエコノミストが、中国の経済の今後をデータを基に分析した一冊。私見だが中国の経済予測を行うのは非常に難しいと思う。その理由としては経済だけではなく、政治的リスクを織り込まなければならない所。少し前の本なので現在の眼から見ると、事態は著者の想定していたより悪くなっていると思う。ただそれは著者の責任ではなく、コロナの流行とゼロコロナ政策が重なった故。誰も予測できないだろ、流行病とか。とあれ予測は兎も角、バブル崩壊の概念だとか経済学のデータの見方とか、その他でも楽しめる部分が多い本でした。2024/12/04
ケイ
12
中国はこれから「中所得国の罠」にハマるだろうなと感じました。アメリカを追い抜く日は永久に来ずに、国内の暴動を抑えつけるのに尽力する日々になるかと。2016/04/08
ドナルド@灯れ松明の火
9
PHPに応募したら当選した。書き方が生ぬるい。誰に遠慮しているのだか歯切れが悪い。内容もそこそこで当たり障りない。日米などが、元引き下げ(ドルペッグの廃止)せざるを得なくすれば中国経済は急速に悪化するのは目に見えている。経済が悪化して国内を制御できなくなって海外に武力を使って進出するのを防ぐために、日米は手を出さずに放置しているのだろうか。ま、遅かれ早かれ自滅していくのは自明の理なんだけどな。2016/09/01
sakadonohito
6
中国経済が今後どうなっていくのかを独自の視点で書いたもの。諸外国の投資家が仕掛ける人民元安圧力を起点にスタグフレーションが起こる可能性を書いている。現在はコロナ禍の影響もあってスタグフレーション発生が現実味を帯びている。著者は可能性が低いと予想していたが、経済不振と政治不信をごまかすための対外強行政策路線(香港、台湾、南シナ海、東シナ海など)に傾いてきているように思える。2021/06/14
しろくまZ
5
エコノミストがマクロ経済指標や歴史的事実などの分析から、今後の中国経済について3つのベースラインシナリオを提示している。中国当局が人民元に対して変動相場制を採用できるかどうか、が鍵となりそう。読み進めていると、推理小説を読んでいるかのように感じた。非常に面白かった。この著者による他の著作も読んでみたい。2016/05/19
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