竜の雨降る探偵社

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竜の雨降る探偵社

  • 著者名:三木笙子
  • 価格 ¥699(本体¥636)
  • PHP研究所(2016/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569765228

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内容説明

昭和の新宿。「雨の日だけ営業」と噂される、元神主・水上櫂の探偵社をめぐる物語――。幼馴染の慎吾が「近ごろ、会社に間違って届く郵便物が多くて、受付の女性が困っている」と櫂に相談した数日後、その女性は失踪して……(表題作)。◎友の死を悼みつづける女の真意を見抜く「沈澄池のほとり」。◎破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験の謎に迫る「好条件の求人」など、四作品を収録した連作短篇推理小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

48
長いこと積んであったのですがとうとう読了できました。まだ私が小学生の頃の八郎潟の干拓が時代背景かと。慎吾の櫂に対する罪悪感がどんなのか気になりながら読み進め、そうや昭和のこの頃はまだ人も素直やったなぁと。勿論竜が助けてくれたってこともあり得た話やったかも。探偵モノというよりファンタジー要素たっぷりで私の好みでした(^^♪。2023/04/22

hirune

48
櫂が拘りのないサッパリとした印象なのに、慎吾の罪悪感を抱え込んだうじうじッ子ぶりが私は好きになれなかった…それを言っちゃあ お終いよってくらいこの本の主題なんだけどねぇΣ(-᷅_-᷄๑)探偵社を営む櫂が お金にならない事件を慎吾とともに解決していく短編集。探偵として有能だし推理も面白い。でも最後の結末は はっきり言って推理小説としては掟破りなんじゃないでしょうか☆あ、これってミステリーっぽいファンタジーなのかな?2018/01/26

よっち

44
戦後の新宿を舞台に「雨の日だけ営業」と噂される元神主の探偵・水上櫂と、彼を気にかける幼馴染・慎吾のコンビがもたらされる謎を解決する連作短編集。郵便物の誤配に頭を悩ませていた女性の失踪、友人が自殺した貯水池を気にかける女性、破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験、慎吾が子供の頃助けだされた真相など、事件解決に協力しながらも櫂に恨まれているのではと苦悩する慎吾の繊細な描写はなかなか良かったですね。最後に明かされた櫂の重い選択を考えると、これは真澄が慎吾にツンケンするのも仕方ないなと思ってしまいました(苦笑)2016/04/17

yu

41
Kindleにて読了。どこかSFっぽい感じがするなーと思っていたら、そういうオチでしたか。どこかゆっくりと時間が流れている雰囲気がいい。2019/05/03

マムみかん(*感想は風まかせ*)

39
単行本を読み逃していたので、文庫版を見つけて即購入。 昭和30年代のレトロな雰囲気の探偵小説に始まり、最後は日本昔話的なファンタジーに着地しましたね。 何となくそういう話かな~とは思いましたが、まんまでした…(笑)。 でも、懐かしいような温かさ、優しさがあり良かったです。 有村礼先生の『雨』の絵が見てみたいですよね。 その辺の事情が、あちらのシリーズで書かれるのを期待しちゃいます☆2016/03/25

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