内容説明
マザー・テレサがわたしたちに教えてくれた、たいせつなことの一つに「愛」があります。マザーは、「人間が生きてゆくために必要なものは、すべて愛の中にある」と言っていました。しかし、誰かを愛するのはそれほど簡単なことではありません。マザー自身、日々の生活の中で、人間関係の苦しみ、人を愛するがゆえの苦しみを味わい続けました。それでもマザーは愛することをやめませんでした。生きるとは、愛することだと確信していたからです。そんなマザーが、折に触れて著者・片柳氏に教えてくれた「人を愛するためのヒント」を集めたのが本書です。マザーの人生そのものから生まれたこれらの言葉は、きっと皆さんの悩みに答えてくれるはずです。本書は、マザーの言葉、画家のRIE氏の温かい絵、そして、マザーに神父になるよう勧められ、実際に神父になったという著者・片柳氏のエッセイで構成されています。人生に必ず役立つ、必携の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
84
とても素敵な本でした。日常に追われるように生活し、忘れがちな大切なことをそっと教えてくれます。疲れ果てて見失ったことがぎゅっとつまっていました。私たちは神様によって望まれて作られたこと、愛されていることを改めて気づかせてくれます。理想を求めて幸せを願ってしまうものですが、幸せはもう自分の手の中にあるんですね。今置かれていることを幸せと感じ、感謝しながら自分らしく生きること。それが輝きだと思います。2016/04/03
優希
71
再読です。日常に疲れてきた心に優しく染み渡りました。神様に大切にされているということを改めて気づかされ、大きな慰めです。自分の価値、生きること、そんな迷いの中に立たされている今、マザーの言葉と片柳神父のエッセイ、そしてRIEさんのイラストが愛おしくてたまりませんでした。誰が全てで、誰のために生きるか、それがきっと大切なのでしょう。2018/07/04
ゆう
39
「あなたはかけがえのない大切な人です」というメッセージを相手に伝えるには4つのポイントがある。1つ目は心の底から沸き上がる笑顔。2つ目はキラキラ輝くまなざし。3つ目は相手の言葉を一言もらさず聞き取ろうとする耳。4つ目は手のぬくもり。愛するとは目の前の一人ひとりを大切にするということ。「あなたは、あなたのままでいい。あなたのままで輝いて」マザー・テレサは私達にそう呼びかけています。2023/11/06
紫羊
18
片柳神父様のお説教が好きです。マザーテレサの言葉に片柳神父様のエッセイが添えられています。どの言葉もどのエッセイも、すっと心に響きます。あたたかいイラストにも心が和む、いつも側に置いておきたい素敵な本です。2016/11/16
otukisama
4
マザーの言葉を包み込むRIEさんの暖かいイラスト、マザーの言葉に添えられた片柳神父のエッセイ。三者の作品が見事に調和し優しく深い愛を奏でている。一つ一つの言葉が心の奥深いところまで染み込んでいく。帯で紺野美沙子さんが述べているように、人との関わりに疲れた時に手にする一冊に。2017/12/25