出版社内容情報
『新版世界各国史22 ロシア史』に加筆・修正を加え、上・下巻のハンディ版として刊行。
ロシアという国はどのように始まり、どのように歩んできたのか。
強力な国家こそがロシアの問題を解決するという観念がロシアの支配者をとらえてきた一方、民衆は精神と肉体の解放をもとめて国家権力に闘いを挑み、強力な国家を幾度も転覆させてきた。ロシアの歴史は強力な国家という軸と、精神解放という軸とのあいだで揺れ動き、もがき苦しんできた人々の歴史である。ロシアはその苦しみと模索の中でどこに向かい、人類史に何を与えるのだろうか。
上巻では、『原初年代記』に記された内容から始まり、19世紀までを扱う。
内容説明
強力な国家か、精神の開放か―幾度も転換を繰り返す、ロシアの歩みをいま、見つめ直す!
目次
序章 「ロシア」の成り立ち
第1章 キエフ・ルーシの時代
第2章 諸公国分立の時代
第3章 モスクワ国家の時代
第4章 「動乱」とロマノフ朝の始まり
第5章 ロシア帝国の成立
第6章 ロシア帝国の発展
著者等紹介
和田春樹[ワダハルキ]
1938年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。