内容説明
「教室には6%いる」といわれる学習障がい(以下、LD)の子どもたちは、どんな気持ちで登校して机に座っているのか、読み書きが困難なことで、社会人になっても直面せざるをえない課題とどう向き合っていったのかを、LD当事者としてシンプルな語りで伝えており、宝の言葉がたくさん書かれています。困難と向きあいながらも明るく生きている著者の言葉は、LD当事者には勇気と優しさを伝え、子育て中の母親には自信を与えてくれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
119
【普通じゃないって楽しい】 『父と、私と息子がLDだからできた優しい経験。子育てっておもしろい。』 『私の子育てはおかしい。普通がなんだか分からないが、普通の家庭だったらアウトだ。』(笑) 『誰もが経験できることじゃあないから、』 (^ω^) /普通の人に「1%もわかってもらわなくてOK♪」(笑) /当事者のかたへ 「良かったー」と思える時が来るよ100%♪2016/05/12
Natsuko
14
お父様と息子さん、そしてご自身がLD(学習障害)である女性が著者。文字を書くのが難しい著者が大変な労力をかけて著している。バカにされひどい言葉を浴びた子供時代、同じ経験をしているであろう息子への想い。実は父親もLDで、職場で苦労しながらも人として筋の通った生き方をされている。さらにお母さんと弟をサポートする娘さんが器の広い女性に成長していく。悲壮感なく、自分の人生を「面白がる」姿に、人として、職業人として大いに考えさせられた。2019/03/31
木漏れ日の下
13
お父様、ご自身、そして息子さんが学習障害(LD)をお持ちでご自身の体験や子育て中に感じたことなどを書かれている。ご自身も体験されていることから息子さんへの共感力は羨ましく、どんと構え笑い飛ばす強さには感服するばかり。学習障害をはじめとする発達障害は目に見えてわからない障害で、理解を得られるのが難しい。学習障害は特定の『聞く』『話す』『読む』『書く』『計算』『推論する』等の能力のうち困難なものがある場合をさす。その程度や苦手なものの該当数も様々でより理解が難しいところ。まずは知るところから。2018/03/19
ふうてんてん
5
学習障害をもつ母が自分と同じく学習障害のある息子、そして父の事を書いた本。文字を認識したり、書いたりすることにハンデのある人が、自分の力でこんなに長い文を書いて、学習障害について伝えようとしていることに感動した。通級指導教室の先生の関わりもとても素晴らしい。障がいがあることは不自由だけど不幸ではない。そのことを教えてくれる。自分にある力を精一杯使って生きていくことはどんな人も同じ。得意、不得意があって当たり前。今あるものを大事にして生きていきたい。作者と息子さんのこれからを応援したくなりました。2016/03/30
幸小夜
4
御自身と子供さんが発達障害(LD)の方の本です。このような育て方、考え方が有るのだなと考えさせられました。自分の生き方をもを見つめ直す物の一つに加えて行こうと思いました。2017/04/05