内容説明
昭和9年、9歳で碁界に足を踏み入れて以来、棋聖戦6連覇、史上最高齢となる66歳でのタイトル(王座)獲得をはじめ、無類の強さを誇った著者は、また自由奔放な人柄でも多くのファンを魅了した。ギャンブル好きが高じて抱えた莫大な借金の話、数知れぬ酒での失敗、二度に亘る癌との闘病など、自らが体験したスケールの大きなエピソードを明かしながら、戦前戦後の囲碁界の歴史と、碁の魅力を縦横に語った痛快無比の傑作一代記!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
骨ゆん
1
秀行先生の奥さんが書いた本は読んだことあるけれど、この棋士の自伝は初めて読むかもしれない。囲碁の世界では有名だから、聞き覚えのある話も多い。起業、博打とお酒で相当な借金してて、私生活が凄まじかったそう。公式の兄弟(母は違う)が19人ってよくわからないですよね。秀行先生自身も奥さん4人いたはずで、子どもが同じくらいいたはず……。囲碁でも、タイトル戦・普及両方で活躍した方です。学び。囲碁用語シチョウが元々、征って書かれてたこと。日々是勝負。この人の人生観。2020/06/08
kouki_0524
0
破天荒な人だと思うのだけれど、中韓の台頭を早い段階から予測していた眼力や、研究会所属の若手が後にすごい棋士になっているところを見ると、やっぱりすごい人だったのだと改めて感じる。 ご苦労をかけたであろう奥さんのことがほとんど出てこないのもまた「らしさ」が出ているかも。2015/03/27
おかまたけ
0
これで3度目くらい。去年亡くなられたというのを知って再読。勝負ではなく芸を磨き続ける話や、定石より自分で考えて打った手の方が価値があると言う話など、定期的に読み返したくなる本。2010/01/01
siomin
0
藤沢秀行の自叙伝。日経新聞の「私の履歴書」連載なので簡便で読みやすい。囲碁の実力は言うまででもないが,酒や博打の武勇伝も豊富。それでいながら,後進への指導や中国韓国に訪問に囲碁普及に努めたりしていることにも目を見張ります。あまり記述していないけど,常に借金取りに追いまくられていた奥様の苦労はいかほどだったのだろうと思わずを得ません。2022/12/19
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