カンタヴィルの幽霊/スフィンクス

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カンタヴィルの幽霊/スフィンクス

  • 著者名:ワイルド/南條竹則
  • 価格 ¥1,023(本体¥930)
  • 光文社(2016/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334753214

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内容説明

結婚を控え、手相占いに翻弄される「アーサー・サヴィル卿の犯罪」。生真面目で頑張り屋の幽霊が棲みつくお屋敷をアメリカ公使一家が買って一騒動の「カンタヴィルの幽霊」。知る人ぞ知るあの長詩「スフィンクス」ほかワイルドの短篇4作に、出獄したワイルドを迎えた親友の女性作家が当時のワイルドの様子を綴る「回想」を含む佳作を収録。ワイルドのことがますます、好きになる短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ずっきん

75
カンタヴィルの原文で苦戦したところがあったので、おさらい的に。思ったよりガチガチに堅い翻訳文体が面白さを倍増させてるなあと感じる。カンタヴィル以外はリリカルで暑苦しい感じ←嫌いじゃない。『スフィンクス』←翻訳された詩は眼前にそびえる壁。ワイルドに最後まで寄り添った親友エイダ・レヴァーソンの『回想』が興味深かった。以前読んだ『The Devoted Friend』の皮肉っぽさというか救いの無さに愕然としたけれど、ちょっとオスカー君のことがわかってきたような気がする。2020/10/20

nuit@積読消化中

49
東雅夫氏がブログにて映画『クリムゾン・ピーク』を観る前に「カンタヴィルの幽霊」を読んでおくと吉と書かれていたので手に取りましたが、これがものすごく個人的にはアタリ本でした。表題作はもちろんのこと、ワイルドの友人であるエイダ・レヴァーソンの回想や作品も付録で載っており、これもまたかなり惹きこまれ、こんな本を出された南條竹則氏と光文社はホントすごいです!「スフィンクス」については、まだまだ知識の足らない私には難解でしたが、また時期を置いて読み直してみたいと思います。2016/01/18

巨峰

47
ワイルドとワイルドから「スフィンクス」というあだ名をつけられた友人で女流作家であるエイダ・レヴァーソンの短編小説を集めた一冊。邪悪だけど意外にハッピーな落ちのものが多くて楽しめた。読後レヴァーソンの小説をおさめた理由もなんとかくもわかる。ワイルドという人となりを知るにはなかなか適切な選択だったのではなかろうか。2015/12/12

コジ

35
★★★★☆ 全く予備知識なしで読み始めたおかげで、冒頭「アーサー・サヴィル卿の犯罪」をてっきりサイコ・ホラーと誤解し、オチにびっくり。よく考えたらワイルドは「幸福な王子」の著者でしたね。「カンタヴィルの幽霊」はコメディーホラー、こんなマメである意味真面目な幽霊なら出会ってみたい。他のワイルド作品もブラックながらも味のある良作。唯一「スフィンクス」(詩)は原文を読める人ならその良さがわかるのかもしれないが、自分は理解できなかった。さらにワイルドの親友エイダ・レヴァーソンとのコラボ作品もあり期待以上の面白さ。2018/02/11

拓也 ◆mOrYeBoQbw

33
短篇集+長篇詩+回顧録。ワイルドとエイダ・”スフィンクス”・レヴァーソンの作品を収めた一冊。ワイルド、キプリング、宮沢賢治などは語るべき要素の多い作家ですが、この一冊は純粋にワイルドとエイダの作品を楽しむだけじゃなく、エイダの回顧録や作品からワイルドの創作術を想像出来る面白い編纂になっています。アイディアに富んで稀有な天才と言っても過言じゃないワイルドですが、彼も様々なモデルや事象、体験を通じて作品を作っていたのが興味深いですね~(・ω・)ノシ2018/03/05

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