講談社現代新書<br> 貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち

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講談社現代新書
貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち

  • 著者名:藤田孝典【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 講談社(2016/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062883580

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内容説明

昨年『下流老人』が20万部超えのベストセラーとなった著者の新書第2弾!今回は若者の貧困に着目し、「一億総貧困社会」をさらに深く読み解く。これまで、若者は弱者だとは認められず、社会福祉の対象者として扱われなかった。本書では、所持金13円で野宿していた栄養失調状態の20代男性、生活保護を受けて生きる30代女性、脱法ハウスで暮らさざるを得なくなった20代男性などの事例から、若者の貧困を分析する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

319
如何に日本では若者に冷たい社会なのかがよくわかる。私も周りの友人が所帯を持って子供を育てるストレスから鬱で仕事を辞めるかどうか、追い詰められてる横で部長クラスの人がFacebookの様なSNSで楽しそうに孫とのひと時を過ごしてるのを見ると日本社会の将来は暗澹たるものになるなぁと思う。2016/04/08

やすらぎ

156
これからの世界は何処に向かい、日本の働き盛りの人々の生活はどうなるのだろうか。先の見えないこの社会に希望を持ち続けられるのだろうか。所有を諦め効率を求めざるを得ず、実体への関心が薄れ、喜びの感性は変わり、自らを刺激するものを求める。社会が変わり人が変わるのではなく、人の生き方が変わり社会が追いかけて少しずつ変わっていく。その狭間を過ごす世代は、強制的な変化を求められ、リスクを避ける行動を取る。本題のとおり、強いられた貧困に閉じ込められた人々がいる。希望を探し続けている生活の先に、微かな光でも射してほしい。2020/05/06

kinkin

86
思っていたよりずっと悪い状況に暗い気分になってしまった。これはじっと我慢していれば良くなる状況でもないがかといっていますぐ対策が出てきて解決できる問題でもない。悪いもの探しに意味がないかもしれない。しかし著者が後半で書いている「貧困や格差は意識しなければ見えてこない」とある。失業者率が減ってきた、景気回復etc、彼ら彼女たちが食べるだけでも精一杯で住む場所すら満足にない状況だ。働く意志が少ない、途中で辞めてしまうなどと言われるにはその理由はほとんどが社会の悪循環の結果ではないか。貧乏と貧困は決定的に違う!2016/09/02

GAKU

63
このような若者達が増えているのは事実でしょう。単に「個々の問題、責任でしょう。」とは言えない厳しい現実、雇用市場はあると思う。しかし一部の実例を挙げているだけでは、どの程度信憑性があるのか?という疑問も残る。多くの若者達が該当するとは思えないのだが?私の認識が甘いのでしょうか?読んでいて暗い気分になりました。何か最近の若者達って真面目で小じんまりまとまってしまって、面白味が無い気がするんですよね。これも厳しい現実の影響なのですかね?私が若い頃は楽しかったけれどな〜。社会に恵まれていたのでしょうか? 2018/01/17

なかしー

59
「ハウジングファースト」といえばホームレス対策を想起させるが、考えが甘かった。日本では、家賃が高く、現状の所得では実家から出られない若者が多く存在している。著者は、貧困層への家賃補助制度が不十分なことが要因だと指摘する。 海外の事例として、不況時の経済政策としてハウジングファーストの有効性を言及している書籍「経済政策で人は死ぬか?」D.スタックラー、S.バス共著とクロスチェックさせるとより理解が深まる。2022/09/03

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