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内容説明
「俳聖」と称される芭蕉ですが、不思議なことに彼自身の俳諧観を示した論は存在しません。その「欠落」を補ってくれるのが弟子たちが書きとめておいてくれた「師のことば」ですが、なかでもっとも芭蕉の作句姿勢をヴィヴィッドに伝えてくれるのは、向井去来による『去来抄』です。本書はそのうち芭蕉本人のことばを記した〈先師評〉を読み解き、芭蕉が句作に求めていたものはなにかを明らかにします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
4
芭蕉の言葉と言いながら、去来抄を通じての言葉を解釈するもの。途中からは連歌の話になって少々難しいし、1回読んだぐらいでは理解できそうにもない。芭蕉が句の背景までも深く解釈している事に驚いた。俳句鑑賞の勉強にもなる。2018/09/23
るい
3
弟子である向井去来の視点から浮かび上がる芭蕉の姿。「師匠の姿は弟子によって語られる」と言うが、まさにそうだと思った。2018/08/13
かとうさん
2
『去来抄』に沿って、短い断章でもって芭蕉の考えや言動がクッキリと浮かび上がる。俳句や芭蕉の前知識なしで、なんとなく読み進められるので気に入っている本。2016/12/01
たつのすけ
0
〇2020/06/23