- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
「号泣会見」議員のような、ダメな地方議員ばかりがなぜ続出するのか? 地方議員選挙はどう変えるべきか? 地方議会の土日、夜間開催で何が変わるか? 大阪都構想には、それでも未来がある。地方議員、地方議会を変えるラストチャンスが今。地方から日本の未来を変えるための教科書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リキヨシオ
29
「地方創生」が掲げられる中で地方議員の質の低下が止まらない。地方議員になりてがなく選挙区の3割が無投票で選挙を経験せずに市民の代表を名乗り不正に手を染めて…やがて議員活動が生活手段となる地方議員が少なからずいる。そもそも国民の半数が女性なのに議員の割合では1割、労働人口の8割がサラリーマンなのに議員ではいない。住民からの監視の目がなければ地方議員の不正が増える一方との事。自分の人生だけで精一杯なのに地方議員まで監視の目を持たなきゃならないのか…そう考えると議員とは一体何なのか?疑問を抱かずにはいられない。2016/09/03
關 貞浩
4
終章にある「自分の地域だけでなく、この国のありようを考えることも地方議員の大切な役割」という期待を込めたメッセージがタイトルの由来だろう。地方議員の質の低下を激しく憂慮し、その構造的な原因を中央集権的な統治機構とそれへの依存体質と分析し、水平的競争が機能する地域主権的道州制の導入を強く主張している。政治的無関心が蔓延する地方自治の「政治的正当性のなさ」を問題視し、地方議員の立場、責任、役割など基本的な議論の必要性を訴える。提案された解決策は、総花的で具体性に欠ける印象があったが、筆者の危惧は伝わってきた。2016/09/29
awe
3
章ごとにムラがあるものの、全体としては割と勉強になる一冊だったと思う。本書は地方議員の現状とあるべき姿を示し、それが最終的にいかに地方創生に繋がるかを論じたもので、かなり大胆な政策提言が為されている。地方議員と言えば、本書でも紹介されている通りあまり質が良くないというイメージがあって私もそれを共有している。多分にメディアの影響を受けているのだと思っていたが、それには実は構造的な問題があった。それは、2000年の地方分権改革で国と自治体が対等な関係になるまで、地方議会というのは、国から首長─執行機関のライン2021/03/30
mitam
3
筆者は道州制の提唱者。理念的な内容が多いが、参考になったのは以下の部分。センター試験程度の予備知識があればよめる。 なぜ、日本の地方議員は政策・立法活動を首長のみに頼るのか →2000年まで機関委任事務制度のもとにあったため、大臣→知事→市町村長、というタテの執行ラインを重視する仕組みにあった ・議会に対する議案の提出がほとんど首長の独占 ・予算を伴う提案が首長の専権事項。議会の減額修正はできず、増額修正のみに限定されている。それも財源が限られ、事実上増額は出来ない。 2020/01/19
nabebe
3
ゼミ本。地方議員の活動内容を紹介し、彼らが現状の政治においてあまり機能できてないことを叙述。しかしながらこれからの時代において地方を元気にするためには彼らの力が不可欠であるという。さて自分は1年の時、議員インターンシップに参加したことで地方議員の活動についてある程度の理解はあるつもりである。地方議員の役割としてあげられていたのは「決定」「監視」「提案」「集約」である。それらが組織としてなしえているかというとイマイチであろう。インターンで付き添った議員はとても真面目で勤勉で市民に寄り添おうとしているよう2018/06/26
-
- 電子書籍
- 月刊COMICリュウ - 2017年1…
-
- 電子書籍
- GetNavi2016年3月号