内容説明
「これを試して欲しいの」
就職先は、女子社員ばかりの「おもちゃ」の会社で──
柿谷益男は、あるきっかけから就職することを決意し、仕事内容が「商品開発」とあった会社を受けることに。怪しい雑居ビルの中にある同社を訪れると、なぜか女子社員ばかりで、社長も女性。実はそこは男女用にさまざまな「快楽用の器具」を開発している会社だった……「東スポ」連載に大幅加筆した傑作オナホ官能、ついに登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
drago @弘前城ソメイヨシノ満開中。
21
◆『レッド・オクトーバーを追え』(上巻)の読みづらさに疲れ果て、一人旅のお供に同(下巻)だけでは不安になり、久しぶりに軽薄な小説も連れて行ってみた。 正解であった。 ◆重厚な冒険小説の箸休めに、何も考えずに没頭できる此奴がいてくれて良かった。(^^; ◆それにしても、作者が元高校教師という経歴には驚かされた。 ☆☆☆+2020/11/22
古本虫がさまよう
3
大学を出たばかりのフリーター。23歳で独身。童貞。名前通り(柿谷益男)、毎日のように「カキマス」? 隣室の三十路の人妻を思い浮かべて。すると、隣人妻の「窮地」(水漏れ)をオナホグッズで救ったことが縁となって童貞喪失寸前までいったものの……。そしてもらった人妻のパンティ。大事に使用していたのが風に吹かれて飛んでいったら、それを拾った就活女子学生が……といった小説ならではの展開で、ついに童貞を完全に喪失。そしてやっと就職したら…。人間、何が幸運に結びつくか…。誠実に生きることが大事だという教訓小説。 2023/12/12