講談社文庫<br> 反逆(下)

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講談社文庫
反逆(下)

  • 著者名:遠藤周作【著】
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  • 特価 ¥335(本体¥305)
  • 講談社(2016/03発売)
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  • ISBN:9784061850545

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内容説明

なんたる上さまの冷酷――命乞いをする幼な子の首を刎ねた信長、秀吉と光秀、2人の心理的競い合いを楽しむ信長。信長を討つことは天の道!光秀は長い間心に沈澱していた反逆の囁きから解き放たれた……。戦いの果てにみた人間の弱さ、悲哀、寂しさを、そして生き残った村重、右近らの落魄の人生を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムトモ

117
〜来春大河ドラマ対策強化月間〜秀吉と勝家の決着が着いたところで終演。御大らしくキリスト教がらみの気持ちの描写が多く明智光秀の登場が少なく物足りなかったが、明智の生きた時代の武将達の流れが感じれて良かったかな…(ノ-_-)ノ~┻━┻さぁ〜〜次の明智光秀伝へ〜〜2019/10/16

とん大西

98
荒木村重の零落の兆しを綴った上巻。下巻は村重正室だしの悲愴な死から、光秀を軸にした群像劇となっていく。信長を滅ぼしたかった光秀と秀吉。光秀は叛いた。希望の上に希望を重ね、期待の上に期待を重ね。謀反は成った。そこが光秀の終わりだった。秀吉は抑えた。慎重の上に慎重を重ね。謀反を超えた。そこは天下の始まりだった。本能寺で死した信長。俯瞰すれば信長こそが誰よりも叛いた。体制、伝統、しいては日本人の思想に。滅亡、零落、成就、忍従。『反逆』-正に戦国時代を具現化したタイトル。言葉の奥に英雄達の人生模様が漂う。2018/08/22

chantal(シャンタール)

90
秀吉は鬼才、光秀は秀才、信長は神才、世の中を根こそぎ変えようとした信長は自ら魔王になるしかなかった。そんな信長に反発した光秀の潔癖さが仇となったのだな。自分の領地を守るため処世に終始するしかなかった戦国武将の中において、信仰との狭間で揺れた高山右近や潔癖すぎた荒木村重や光秀は異質だったのだな。しかし一族郎党皆殺しに遭った中、50過ぎまで生きた村重は何を思ったのか。引き換え、妻たちの潔さに涙、涙。最後に信長の天下を掠め取った秀吉こそ、実は最大の「反逆者」だったのかもしれない。2021/04/04

takaC

55
下巻では光秀にフォーカスが移ったが上巻に匹敵するリーダビリティでした。遠藤周作さすが。2019/05/21

Book & Travel

49
下巻は村重から明智光秀の視点に。家臣を道具のように使い捨て、殺戮を繰り返す信長のやり方に悩み追い込まれ、胸底に反逆の心が芽生えていく。他にも信長に恨みを抱く人々が描かれ、革新性が評価される信長だが、彼のようなやり方だから中央を制することまでできたのか、それとも恨みを買うやり方は反逆にあうのが必然だったのか、考えさせられた。後半やや冗長で、村重の物語だけで纏めた方がよかったようにも感じたが、最終章と後書きで、自分の領地と一族郎党を一所懸命に守るために悩みに悩んだ男達を筆者は描きたかったのだと納得ができた。2016/12/09

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