新潮文庫<br> 夢みる少年の昼と夜

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新潮文庫
夢みる少年の昼と夜

  • 著者名:福永武彦【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 新潮社(2016/03発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
  • ポイント 125pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101115054

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内容説明

帰りの遅い父を待ちながら優しく甘い夢を紡ぐ孤独な少年の内面を、ロマネスクな筆致で綴る「夢みる少年の昼と夜」。不可思議な死をとげた兄の秘密が、やがて自己の運命にもつながっていると知った若い女性の哀れ深い生を描いた「秋の嘆き」。ほかに「沼」「風景」「幻影」「一時間の航海」「鏡の中の少女」「死後」「世界の終り」「死神の馭者」「鬼」など、意識の底の彷徨を恐ろしいほどに凝視し、虚構の世界にみごとに燃焼させた珠玉の短編全11編を収録する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

サワヤマイツキ

29
“草の花”や“忘却の河”のイメージで臨んだところ、かなり趣向が異なり驚いた。 浅い眠りで見る辻褄の合わない夢の如く多分に幻想的で、恐ろしいとは感じつつも、思わず反芻せずにはいられないような魅力を秘めた作品ばかりだった。 そんな夢幻と、対して現実的視点との境界もはっきりしていて、それがより一層対比を際立たせている。そういう意味でも表題作が一番印象的かも。 2025/02/18

ジュンコ

15
少年、精神分裂の女性、哲学者…いろいろな人物の心情を描いた短編集。それぞれの日常の一部が切り取られているのだが、それが退廃的で、幻想的で、現実と虚構の淵をさまよう感じ。表題作のラスト、鳩時計の「クックウ」の繰り返しが印象的。2017/04/30

アマヤドリ

11
やわらかなのにしんとした絶望がどこかにある。雨の日に読んだから余計、かもしれない。2011/05/10

9
妻の蔵書より一冊。絶版ものは古書買いせざるを得ないが、こういう場合非常に助かる・・福永は他にも数冊あるようだ。短編11編収録。表題作は、少年の幻想と現実の交錯、汚れのない世界(大人には失われた世界)、誰もが一瞬だけ通り過ぎる世界(時間)を映し出している。又、モノローグの引用により主人公の内面(心・夢・深層心理)がよく描かれており、本人も気づいていない傷ついた少年の心理、純粋な切なさのようなものが読後感に残る。当時の文壇では今一つの評判だったようだが、他にも数編良い作品がある。 2014/08/18

あかつや

6
短編11編。好きなのは「一時間の航海」かな。旅先で定期船に乗った大学生。海が荒れていて船室に閉じ込められるが、乗客の中に若い娘を見つける。なぜか熱烈に恋に落ちる大学生。気分の悪そうな彼女に声をかけ、身の上話など聞いて気分が盛り上がっていく。変な話だけど、まあ旅のテンションってそういうもんだよな。たぶん後で会ってもなんか違うなあって気分になるんだ。変といえば「風景」の青年も面白かった。療養所で会った変わった患者の話。毎朝起き抜けに「ちくしょう!」と叫ぶらしい。コウメ太夫だってそんなタイミングでは叫ばねえよ。2022/08/11

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