新潮文庫<br> 人間ぎらい

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新潮文庫
人間ぎらい

  • 著者名:田辺聖子【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 新潮社(2016/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101175126

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内容説明

夫の女ぐせの悪さに嫌気がさし家出した桐江は、連れ込み旅館で働いている。今は何が起ころうと無感動、寂しさも消え、なぜか安心して暮している桐江。それは、「人間ぎらい」(表題作)になったからなのか――。夫に裏切られる女、妻に踏みにじられる男。男と女の、相寄り相離れる感情の動きや不可思議な成り行きをユーモアの中に、ほんの少し人生のホロ苦さをミックスして描く9編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

88
面白かったです。9編の短編からなる短編集。どの短編も男女の感情や成り行きといった男女の関係の物語ですが、ユーモアを交えて書いているので、どこか微笑ましさがありました。ほんの少しのほろ苦さも良いアクセントになっています。自然体であるからこその心地よさがありました。2017/08/22

中島直人

6
自分勝手で訳分からん登場人物だが、何故か憎めない、憎まれない感じ。気楽に読めて楽しく過ごせた。2016/05/03

ロイヤルミルクティ

3
★★★☆☆2005/03/08

桜もち 太郎

3
9作品からなる短編集。とにかく自然体。理屈っぽさも物語をこねくり回したところもなく、読んでいて心地よい。すべての作品が男と女の物語。中年男女の情事や夫婦の営みがユーモア満載で語られる。そして何となく切なくもある。いやらしさは全くない。最後の「達人大勝負」、ちゃらんぽらんな親父の生き方は、やっぱり達人だ。さすが達人田辺聖子という短篇集だった。あまり読まれていないのが不思議だ・・・。2014/03/09

新地学@児童書病発動中

3
結婚や恋愛といった男女の間にある重たいような笑えるような、あるいは悲しくもやもやとしたものを柔らかく、ユーモアをこめて描いた短編集。非常に読みやすいし、それでいて読後にはいい話を読んだという満足感が残る。それからかなり可笑しい。この文庫が絶版とは信じられない。しかも読書メーターでも読んだ方が3人しかいないとは。非常に入手しやすい本なので、古本屋で見かけたら手に取ってみてください。2010/03/08

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