内容説明
ガラス張りの午後の喫茶店でも爽やかに口にしたくなる、大らかで明るい呼び名を女性のアソコに。そんなキャンペーンを企画したのは、低迷気味月刊男性誌の編集部員ユウコ、猫みたいにいい女。BFのカオルがまた、申し分なくいい男。でもこの二人には、一つだけ難点がある。どうしても出来ないのだ、アレが……。おかしくて切なく、卑猥にして気高きビルドゥングス・ラヴ・コメディ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ・ラメーテ
47
〇〇〇出来ないという悩みを抱えたカップルのカオルとユウコ。そんな2人と、周囲の人々との出会いや別れを昭和の懐かしい音楽や、様々な文学作品の蘊蓄が散りばめられた大人のための童話。大人な久世さんからプレゼントをもらったような気持ちになる物語だった。2017/04/13
更夜
7
若いユウコとカオルのカップルを中心に、読んだ後、とてもさわやかな気分になると同時に、胸の奥が痛むような、哀しい気分にもなります。20年前、新聞に連載されていた小説ですが、当時の人気の本、テレビ、曲・・・そしてカオルのお祖母ちゃんの読書博覧強記ぶりも嫌らしくなくて、周りの人びとが皆、おかしくて、哀しくて、それでいてしたたかで。エロチックな部分とピュアな部分をここまで見事に融合させた物語は他には知りません。素敵。2015/02/23
やまちゃん
2
突飛なテーマなのに、とんでもなくロマンチックで暖かいラブストーリーでした!! ユウコとカオルを取り巻く家族の肖像でもあり、出版物というものが、たとえ1冊のありふれた月刊誌でも社会に及ぼす影響の根深さ・怖さも、なるほど~と、考えさせられました。お祖母ちゃんと、老コネリーさんの純愛が素敵過ぎて、 もう! 涙、涙(ToT) 登場人物全てのキャラが素晴らしく際立っていて、たくさんの物語が交差し、ラストは大団円(^-^)v こんな面白い長編には、滅多にお目にかかれないと思いました☆5つ星です★2014/08/04
ラス太
2
単なる下ネタの本だと思って期待していなかったんだけど、予想外に面白かった。所謂登場人物のキャラが立ってるというか、お祖母ちゃんとユウコのやりとりが面白く、草加さんのドジっぷりに読みながらクスクス笑ってしまう。それでいて終盤、人の死についても考えさせられて、人に薦めたいけど薦めにくいそんな本。85点。2012/08/11
Antronoscope
1
久世光彦の小説では最高傑作だと思う。増村保造監督で映像化なんて夢のコラボを夢想します
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