新潮文庫<br> 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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新潮文庫
最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

  • 著者名:乃南アサ【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2016/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101425542

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内容説明

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった……。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。職人の夫の浮気を疑った妻は夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う……。サスペンス・ミステリーの名手による短編を、単行本未収録作品を加えて精選したベスト・オブ・ベスト第一弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まちゃ

121
乃南アサさんのベスト・オブ・ベスト第一弾。「若い女性の狂気」をテーマにしたミステリー短編集。若い女性が一線を超える瞬間の狂気が良く描かれていたと思います。ベスト・オブ・ベストというだけあって趣向の異なる作品を一冊で楽しむことができました。面白かったです。2016/04/15

ふじさん

109
女の妬みと嫉み等色恋ををめぐる狂気が、女たちを少しずつ蝕み、壊していく。「くらわんか」の季莉は、引っ込しまでして追いかけた男を甲殻アレルギーを利用して殺す。「祝辞」の朋子は姉妹の様に仲の良かった親友の婚約者を奈落の底に落とす。「髪」の芙紗子は、激しい妬み、嫉みが燃え上がり、友人の髪に火をつける。「おし津提灯」の妻の久仁子は、夫の浮気を疑い、夫の作る提灯に細工をし、浮気相手の店に火を。「留守番電話」「薬缶」「枕香」等などの話も、目を離せないサスペンス・ミステリー。まさに、「若い女の狂気」編。 2021/09/15

Shinji Hyodo

93
ふぇ〜〜(-。-; ってな読後感でした。「乃南アサ短編傑作選」と言うサブタイトルに惹かれて手に取った11編の短編集でしたが、なんかブラックで…面白いストーリーもあったと思うのですが思い出せない…今ひとつスッキリしない読後感が残るストーリーばかりの印象でした´д` ;2017/02/11

にいにい

86
お久しぶりの乃南アサさん。乃南さんの描く女性って、面倒で、性悪で、恐ろしくて、怖いなぁ~。11篇の短編は、オチが読めてしまうものも多いけど、そこまでいく妬み、嫉み、狂気が凄く、ゾッとする感じが深い。本来的に女性が持つ闇が、男性や世間の態度でこう現れる。自業自得な面もあるのかな?「最後の花束」も、因果応報、こうきたかって感じ。過去はなくならない。優しく近寄る人物が、怖い存在。サクッと読める一冊。傑作選、次のまとめも楽しみ(^∇^)2015/11/17

itoko♪

83
正に傑作選です!女の狂気が、行間からジワジワと染み出てきて、ラストで一気に押し寄せてくる。『夜離れ』で既読の作品が多かったけれど、何度読んでもハッとさせられる。どんな女性にも多かれ少なかれ、こんな感情が…潜んでいる、のかも知れない。今後も傑作選が刊行されるそうで楽しみです。2015/10/17

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