- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
日本では4人に1人が不眠症と言われ、睡眠薬の消費量世界一。悩みがあれば眠れないのは当然なのにすぐ処方され、眠りが浅くなる高齢者への処方はごく一般的。成人だけでなく、発達障害者の子供に対しても処方されるようになった。ある報告書では、医院経営のメリットとして「常用量依存を起こすことにより、患者が受診を怠らないようになる」と挙げているように、薬漬けにして利益を得ることは当たり前のことになった。副作用が少ないとされているが、実際には依存性があり、飲み始めると止めることが難しい。「ゲートウェイ・ドラッグ」と言われ、睡眠薬をきっかけに、うつ病に発展していくことは一部では知られている事実である。では、どのような危険があるのか。市販の「睡眠改善薬」と処方される「睡眠導入剤」の違い、日本人と睡眠、製薬会社と薬の歴史、薬を飲まない・減らすようにするにはどうしたらいいのか、を解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
93
つくられた眠りの正体、睡眠薬の正体、睡眠薬の歴史、依存から脱却するにはの章で構成。日本は諸外国と比較すると病院での睡眠薬の処方が群を抜いて多いそうだ。短時間で半減するものから長時間効果があるものまで様々な種類がある。そういった睡眠薬がどのように日本で多く処方するようになったのかがこの本のポイント。ただなんでもかんでも睡眠薬を責めるのはいかがなものか。眠れなかったら開き直りもわからないではないけど眠れなくても大丈夫というのはよく眠れる人の言い分かもしれない。眠れないのが続くのは本当に辛いよ・・・・・ 2019/07/02
どんぐり
79
これまでうつ病に対して抗うつ薬は効かないという本を何冊も読んできた。今度は、睡眠薬である。ゲートウェイドラッグ(危険な薬物の使用を招く入り口となる薬物)として睡眠薬を位置づけ、「睡眠薬は安易に使用するな」と警鐘を鳴らしている。「眠れてますか? 2週間以上続く不眠は、うつのサインかもしれません。眠れないときは、お医者さんへ」。受診すると、当然のように睡眠薬が処方され、常用することになる。これって、抗うつ薬のうつ病の治療と全く同じパターンである。①睡眠薬は不眠を治さない薬である。②睡眠薬は向精神薬である。③睡2016/07/02
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
46
この本の内容によると、睡眠薬を使って睡眠を取っても厳密に言うと睡眠ではなく気を失ったのと同義の様です。クスリの処方が更なるクスリの処方を呼び、最悪のケースでは死亡者も出ており、純粋に怖いなと思いました。2016/07/05
ロア
34
睡眠薬は不眠を「治療」して「治す」お薬ではありません。その場しのぎの対症療法でしかない上、患者にとってメリットよりデメリットとの方が大きいので、安易に飲み始めない方が良いです。でも逆に…処方する医師側にはメリット盛り沢山!依存させてしまえばその患者は優良顧客となるのですから。。。2019/01/06
リキヨシオ
33
睡眠薬は不眠を治す薬ではない。睡眠薬は脳を強制的に麻酔状態にしてるに過ぎないという。脳に耐性ができて効かなくなり処方される量と種類が増えて気づけば病状が悪化している。日本は世界一の睡眠薬消費国とされる中で不眠という定義の曖昧さ、ストレスチェックの義務化、イメージ緩和=導入剤、睡眠薬と自殺の因果関係など…睡眠薬に対するリスクを知らなかったので読んでいてとても怖いと思った。睡眠は生きる為に必要なのにそれを治療する睡眠薬によって命の危険に晒されるとは…使用する前に睡眠薬と依存性は絶対考えないといけない。2016/09/12
-
- 電子書籍
- しあわせは食べて寝て待て【分冊版】 5…
-
- 電子書籍
- いもとようこの日本むかしばなし 十二支…
-
- 電子書籍
- 禁じられた館 扶桑社BOOKSミステリー
-
- 電子書籍
- OREN'S 13 ヤングチャンピオン…
-
- 電子書籍
- 鬼子母像 光文社文庫