内容説明
50万部超のベストセラー『家族という病』の著者・下重暁子氏は同書で、「親や家族の期待は子供をスポイルしている」「配偶者は他人」などと家族の価値を否定し、自立した個人の重要性を強調。また80万部のベストセラー『おひとりさまの老後』の著者・上野千鶴子氏は、「ひとり暮らしは、さみしいだろうか?」「ようこそ、シングルライフへ」などと綴る。これらの言説に対して<下重暁子さん、上野千鶴子さん、あなたたちの「歪んだ家族論」に私は反論させてもらいます!!>と声を上げたのは、本書の著者・金美齢氏だ。金氏は、「メディアや学界などで仕事をしている関係から公的な立場を与えられた彼女たちが、ちゃんと結婚をし、子供をなし、家族という共同体を営み、社会を支えている人たちの生き方を批判する。これを傲岸不遜と言わずして、なんと言おう」と憤る。「『おひとりさま』の貴方を看取るのは誰?」と問う著者が改めて説く「家族の価値」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
38
金美齢さんのプライベートなことをほとんど知らなかったけど、やっぱり思っていた通りの人柄だった。私も山積みになっていた『家族という病』立ち読みしたけど 下重さんのアナウンサー時代のイメージが壊れただけでした。上野千鶴子さんの著書は大好きだけど。世間の人がはっきり言わないのはやっぱり可哀相だと思ってるから? 経験してみないと何事もわからない。親になって初めてわかることがたくさんある。それも歳を重ねれば重ねるほど。あの時親はこんなふうに思っていたのかと。自分もその歳になって同じ経験をしないとわからない。2016/04/06
ミヒャエル・安吾
9
『家族という病』に対する反論本。但し、はっきり言ってあの本を「ある女の家族に対する愚痴」だと言うのなら、この本は「ある女の家族の自慢」程度以上のものではないだろうな。何より、この本の読書数がこの本に対して共感できなさを示している。2017/04/23
Noelle
5
おひとりさまの上野さん、極上孤独の下重さんに反論。時に田嶋教授ともやりあう。家族を持たないことを選んだ人たちとは一線を画し、家族を持った上で仕事も子育てもして来た自負は、台湾出身だからという来歴とは別に、著者自身の人生のありようと立ち位置の明確さで、とても納得できる。仕事優先だから、家族は不要とする下重論には全く賛成しないが、結果としてそうならざるを得ない人生もある。どちらかが是非ではなく、それぞれのありようを認めた上で、著者のいうように家族を大切にして未来に繋がる子供を育てる、そんな社会であってほしい。2019/03/28
むさみか
4
確かに 人は一人では死ねない。 最後は 誰かの手助けが必要で それは 家族じゃなくてもよいが 夫だって 子供だって パートナーだって 介護施設の職員さんだって 誰かの生んだ子に間違いはないですね。 お互い様の気持ちで人を育てることは必要です2018/02/05
スローリーダー
2
下重暁子著『家族という病』に違和感を覚え、その反論本である本著を読んだ。個人的には常識的であり正論だと思った。隙が無く明解な論調は強弁的で圧倒されるが、それだけ『家族という病』が話題になったことに危機感を抱いたのだろう。日本の伝統的な家族の仕組みや現行法の根拠などを具体的に示し、主張には説得力がある。常識というのは総じて面白味には欠けるものだが、考え方の根本を支えるものゆえ本書の方がわが意に近い。巻末の母娘対談の内容から、著者の家族自慢と捉えられる向きもある。確かに出来過ぎの御家族で羨望も止むを得ない。2025/06/15
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