内容説明
「男はみんな奇跡を起こしたいと思ってる。好きになった女の人のために」―‐ある日北村志織は、自室の壁の穴から“一年後の今日”を生きているという人物の声を聞いた。「平野です」その人物は、同じマンションに住む男性だという。半信半疑ながら、平野に言われた通りに行動する志織。平野にはある目的があった――「書店員が選んだもう一度読みたい恋愛文庫第1位」に輝いた、時空を超えた奇跡のラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
菅原孝標女@ナイスありがとうございます
121
映画を観てからこれを読みました。タイトルだけでは(言い方が悪いですが)ただの恋愛小説だと思って読まなかったかもしれない。でも、ミステリ要素が強く、まさに"時空を超えた奇跡のラブストーリー"で、とても読み応えがありました。2021/04/02
takaC
109
単行本と新潮文庫で既読。松尾小説の中ではどちらかというと反お気に入りなのに、レーベル変えて出版なんてされてしまうと気になって読んでみたくなっちゃうじゃん。登録数は他2冊の3倍とこれが一番多いしね。結果として、どれも内容は同じだということが確認できました。(笑)2018/09/05
青蓮
107
初読作家さん。借り本です。 あらすじを読んだとき最初「これはSFか?」と思いましたが、現在モノなのにミステリーちっくでファンタジーが入った恋愛小説でした。全体的にベタベタな内容はなく、終わりは明るい未来を想像させるような纏まり方で、読後感は良かったです。 「マグカップ一杯分の奇跡」何か素敵。2017/09/28
ジンベエ親分
89
松尾由美は好きだが何となく後回しにしていた本。恋愛小説っぽかったので(^_^; 読み終えた今の感想は、満を持して真打ち登場!(笑) 部屋のエアコン用の壁の穴から「1年後の世界にいる」という男からあることを頼まれる志織という女性の話なのだが…。いわばタイムパラドックスを扱ったSF、と言って良いと思う。そしてその扱い方も独創的で面白い。伏線の張り方と回収の仕方も文句なし。恋愛小説としては薄味だけど、くどくなくちょうど良い塩梅。中盤から先は「おお~っ、それでどうなる?」と居住まいを正して読んだ。傑作。2018/04/23
しいたけ
88
ミステリー要素があるので感想が書きにくい。帯に「書店員が選んだもう一度読みたい文庫恋愛部門第1位」とある。書店員さんの言葉「過去を変えてしまった一途な恋。思わず涙が溢れます。」も載っている。私はと言えば、涙こそ溢れなかったがラストシーンの美しさには思わず仰け反った。深い愛情と覚悟がこもったプロポーズにグッとくる。男の純情はご飯がすすむ。男の一途な思いが奇跡を起こす。時空の歪みを大江戸線になぞらえて、図まで書いて説明しているのも面白い。私が大江戸線乗車中にそこを読んだことも、きっと奇跡の一つ。2016/09/03
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