集英社オレンジ文庫<br> マスカレード・オン・アイス

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集英社オレンジ文庫
マスカレード・オン・アイス

  • ISBN:9784086800594

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内容説明

かつては将来を期待された若手フィギュアスケーターだった白井愛。だが、高一になった今では不調に悩み、昨シーズン、世界ジュニア二位に輝いた姉の華との差は開くばかり。愛は懸命に練習を続けるが、経済的な事情もあり、スケートを続けることすら難しくなりそうで……。だが、そんな時、華をはじめとする周りの人達が、愛の持つ“特別な才能”に気づきはじめ……!?

目次

一 東京ガブリエルのオーボエ
二 ロシア マスカレード・オン・アイス
解説「ペアスケーティングの魅力」タマラ・モスクヴィナ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

23
若手フィギュアスケーターとして将来を嘱望されながらも行き詰まっていた女子高生・白井愛が、ふとしたきっかけからかつて約束をした友人・ユーリに会いに行く物語。経済的な事情にも直面してスケートを続けることすら難しくなりつつある中、狭い世界から飛び出して初めて分かったこと、これまで知り得なかったユーリの複雑な事情。多くの出会いやユーリとの再会によってスケートへの想いを再確認し、多くの刺激を受け自分の良さに気づき、自信を取り戻していく展開はとても良かったですね。近い将来の再会を予感させるエピローグも自分好みでした。2016/01/31

ゆり

13
一原みうさんの現代ものはフィギュアスケート青春もの。現代ものなんだけど異国のおとぎ話のような優美な別世界ものぞけるような感覚が面白い。作者さんのフィギュアスケート、ロシアへの愛を感じます……。愛とユーリの出会いと共に夢を追いかけてゆく姿はさらりと爽やかで読み心地良かったです。それまでのストーリーを経たのちのふたりですべるラストの場面がとても良かった。地道な努力の積み重ねや現実的な困難も丁寧に書かれています。これは続きがあるならとても読みたい。華やアンジェリカやユキさん達脇役キャラも良い。2016/05/19

punto

10
面白かったです。ヒロインの愛は、伸び悩んでいますが、実は天才。仮面をつけることのできるスケーターということで、『ガラスの仮面』に通じるところもありました。今後どうなるか期待させるラストでしたが、快進撃が続くだけでは面白くなさそうなので、逆に続編は難しそうでしょうか。ユーリをヒーローにして恋愛ものも絡めた続編もありそうな気がしますが、ないのかな。2017/03/08

有子

9
日本とロシアの2部構成。思うように結果を残せないフィギアスケーターの愛が幼い頃に憧れたユーリに会いに行くことになり、狭かった視野を広げて世界を見たことで仮面をつけるコピー能力を生かすきっかけをつかむ。フィギアスケートのお話を読んだのは初めてでしたが、絶対評価で点数を取るための工夫や続ける上での経済的苦労などとても興味深くもありました。しかしペアスケートのことは全然頭になかったな笑 終わり方がとても素敵だったけれど、2人がペアを組むまでの話とかアンジェリカやユキさんの話とか、まだまだ読んでみたいですね2016/04/11

まるちゃん

9
フィギュアスケートの選手になることの大変さ(金銭面)など興味深く読めた。2016/03/27

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