- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
植物は暗闇の15分の違いを感じて開花するかどうかを決めます。
そんな植物たちの驚きの性質や栽培するときの工夫を、
植物を愛してやまない著者がキーワードを使ってやさしく解説しました。
植物の不思議なパワーと魅力を、キーワードから簡単に学べるのが、本書の大きな特徴です。
「めしべ」や「おしべ」のような名称はもちろん、植物の中でつくられる「エチレン」などの化学物質や、
「光周性」などの植物の特性を表すキーワードを通して、
植物を特徴づける生き方の秘密や魅力が自然に理解できます。
植物を育てたり楽しみたい人にとって、たくさんのヒントが見つかる本書は、大いに役立つことでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
85
2016/3/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/9/5〜9/13 田中先生の植物に関する入門書。たまにラジオから流れてくる独特の口調そのままの文体でのわかりやすい解説。理系でありながら、植物についてはほとんど名前もわからず、登山を始めて高山植物に興味をもってからようやく知りたいと思うようになった。が、本当に面白い世界だなぁ。もっと若い頃に勉強しとけば良かった。2017/09/13
karatte
16
植物に関する素朴な疑問の数々、「なぜ骨もないのに立っていられるのか」「なぜ芽は土を押しのけてこられたのか」「なぜ葉っぱは緑色なのか」「なぜ芽は上に伸びるのか」「なぜ根は下に伸びるのか」等々……これらに答えるべく並べられた様々なキーワードを軸に、植物の不思議な性質・生態が明らかにされていく。キーワードの例を挙げると、「吸収スペクトル」「フィトクロム」「頂芽優勢」「光周性」「フロリゲン」「FTタンパク質」「バーナリゼーション」……初見の言葉だらけですわw 入門編の域を遥かに超えた、植物学の良書。2019/08/21
magic makky
13
植物を栽培している人にとって、いろいろ学ぶことが多い内容だった。 本書で一番興味を持ったのは、エチレンガスだ。 植物を触って刺激を与えるとエチレンガスを発生させて太い茎にさせることや、 スーパーで販売している葉物など寝かせて置くとエチレンガスを発生させて腐敗しやすくなることなどだ。 なんとなくそうだろうと思っていたことを科学的に説明があり楽しく読むことができた。2023/09/06
miho
9
超入門というだけあって、中学の理科で習うようなことも多かったけど、それだけに読みやすく、もちろん知らないこともあって面白かった。特に植物は触って(刺激を与えて)育てると丈が低くがっしりい育ち大きな花が咲くというのにはびっくりした。2017/10/15
せびたん
4
植物の不思議なパワーを知る本。 植物は理論的には不老不死だとかDNA情報量は人間のより大きい(人間より進化してる可能性あり)だとか人間と共通したDNAを持ってる(進化の上で無関係ではない)とか聞いたので、植物に興味出てきて読みました。まあ家には鑑葉植物もいっぱいいるしね。まだ名前つけたりはしてないけど(笑) なんてことを書いてたら字数制限が…😅 植物は葉っぱで明暗を感じ取り、夜の長さを測ってるらしいです。 あと他の植物を枯らせる物質出して自分の領域確保したり、殺虫成分出して虫除けしたり。賢いな。2020/03/27