内容説明
坂本龍馬を斬ったのは誰か? 黒幕は? 幕末最大のミステリーに挑んだ
気鋭の歴史家が、史料の丹念な読解と巧みな推理でついに謎を解きあかした。
自筆の書状から龍馬の内面に迫り、龍馬が生きた幕末という時代、土佐藩の事情などを一つ一つ検証。既成の枠にとらわれない自由な発想の持ち主が生まれた背景にも迫ります。
坂本龍馬の生涯をたどることで、複雑な幕末史が分かる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
275
大切な読友さんのレビューで興味を。自身が書いた手紙、幕末の生き方、暗殺の黒幕という3章で纏めた描き方は理解しやすく斬新。古文書等を徹底して調べ抜く磯田先生ならではの視点で、この方にしか書けないだろう。小説で活躍する龍馬を想像するのも楽しいが、こうして客観的に龍馬の生涯を想像するのも楽しい。日本の歴史を塗り替え、今の暮らしやすい日本の礎に大きく寄与した龍馬。彼の人間臭さと煌めく才能、成した功績など、簡潔に分かりやすく述べられ、他の小説(竜馬が行く等)と合わせて読むと、より龍馬像に近づけると思う。良書‼️🙇2019/12/07
むーちゃん
123
平成の司馬遼太郎こと磯田氏の著書。 分かりやすく解説、説明してあります。 海軍の発展に尽力した龍馬を改めて再認識しました。 改めて竜馬がいく読みたくなりました。 磯田氏の他の著書も読んでみます。 2019/07/22
真香@ゆるゆるペース
122
磯田先生が、龍馬の手紙や史料を読み解き、真の龍馬像・幕末という時代背景・暗殺の謎に迫る。詳しくない方でも分かりやすいように書かれていて、とても読みやすい。龍馬は、幕末のヒーロー的なイメージで美化されているきらいがあるけど、いろは丸事件の談判ではしたたかであくどい一面も。でも、そんな所を含めてもやはり人間的魅力に溢れた素晴らしい人だったと思う。暗殺についてもとても論理的で腑に落ちる部分が多く、非常に面白かった。自分は、龍馬関連の本は過去に何冊か読んで大まかなことは知っていたけど、新たな学びがあって楽しめた。2020/02/15
とし
119
龍馬さん再認識、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」と「花神」再読したくなりました。2018/04/17
優希
108
坂本龍馬の人となりがよく分かる1冊です。諸説仮説織り交ぜて語られるので、龍馬好きにも新たな発見があると思いました。歴史学者の学術本でありながらも読みやすかったです。司馬史観で見がちな龍馬像に新たな風を吹き込まれました。『竜馬がゆく』が読みたくなりました。2016/03/22