女子高生コンクリート詰め殺人事件

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女子高生コンクリート詰め殺人事件

  • 著者名:佐瀬稔
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 草思社(2016/03発売)
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  • ISBN:9784794218186

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内容説明

1989年、東京都足立区綾瀬で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件は、検察をして「犯罪史上においても稀に見る重大かつ凶悪な犯罪」と言わしめた残虐な事件だった。恐るべき犯行に及んだ16~18歳の4少年の素顔とは?生い立ちや親子関係、犯行時の心境をたどり、少年犯罪の闇、家庭や教育が抱える問題を指摘する。事件後、初めてその全容を明らかにした衝撃のノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

160
90年発行「うちの子が、なぜ!」の文庫版。88年11月25日から89年1月4日のいわゆる「女子高生コンクリート詰め殺人事件」。4名の少年による犯行。刑事処分相当と公判に。この裁判を中心に極めて凄惨な犯行に至った過程を分析する。89年7月31日の初公判から90年7月19日の判決公判での証言と被告らの生育歴を重ねる。書き出しにある事件発覚経緯。本書の一つの特徴と感じた。強姦などで逮捕されていた犯人の一人が、89年3月29日に予期せぬ本事件の秘密の暴露が発端と記す。藤井誠二さんの解説も20年後での理解を助ける。2021/08/22

やいっち

74
犯行に関わった四人の生い立ちが本人たちの証言も含め語られる。本書の大半がそうした記述。出版社は、「現代の子育てと学校教育を考えるための最重要資料」と謳っている。法廷での犯人たちや親たちの証言は、生々しい。女子高生は40日もの拉致監禁で凄惨なリンチを受ける。監禁は犯人グループの一人の自宅。親も女子高生の存在に気付くも、それまでの息子との軋轢で断固たる措置が取れず、ずるずると監禁が長引き、最悪の結果に至った。当時、あまりの凶悪ぶりに、少年らがこんなとをするのかと、信じられない思いだった。今も。2021/08/19

まさきち

64
犯人達の生い立ちに重点をおいて非常に丁寧に取材をしたなとの印象。2023/12/05

林 一歩

40
加害者視点から纏められたレポート。劣悪な家庭環境が「彼ら」の人生を悪い方へ導いた....といった紋切りの考察について底が浅いな~と思った。2013/05/16

鬼灯の金魚草

34
やはり重い。裁判のために無理矢理病名つけるみたいで納得できない。子どもが小さい時に父親からの暴力は何一つ良い影響を与えない。当たり前のように仕事で疲れて子どもの事を真剣に考えないのは、どう考えてもおかしいと思うけど。働いてるのはお前だけじゃない。そんなんだから自分の家が殺害現場になるんじゃないのか?この父親ばかりが悪いわけではないがもっとなんらかの方法があったのでは無いかと思う。悲しい事件でした。2017/11/28

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