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内容説明
ヒット商品の裏には、時代の空気を表現した“デザイン”とそれを手がけたアートディレクターの“発想術”の存在がある。“ヒット”とは、常に対象を客観視し、アイデアとアイデアを結合させる創造的思考術から生まれるのである。NTTドコモ“iD”他数々のヒット商品・広告をプロデュースしたグッドデザインカンパニー代表のアートディレクター・水野学氏が、「アイデア」の広げ方とその実践術を説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKAPO
30
《そもそも「イノベーション」という言葉は、まったくゼロから何かを生み出すということではなく、すでにある意外なもの同士を結びつけ、新しい何かをつくり出すという意味だをいいます。》良い文章を書くには語彙の豊富さが必要だと言われますが、良いデザイナーは、色や形、質感などのボキャブラリーが豊富なので、無数の組み合わせの中から質の高い結合を発見することができるのです。2018/09/01
高光浩二
10
日本の大企業の広告を見る。この広告はお金をかけて有名なデザイナーや会社が流行りのデザインや最新の科学、強烈なサブリミナルなんかを盛り込んで商品が一番栄えて、資金が回収できるように考えているのだろ…と思って見ていました。この本が全てではないが科学なんかより、一人の人間の感覚や経験則での決定が強いのだと感じた。びっくり。2014/11/25
京和みかん
9
グッドデザインカンパニーの社名は知っていますが、著者の水野さんはこの本でその顔を初めて拝見しました。本の内容はいかにしてアイデアを生み出していくかということをデザイナーの水野さん自身が語るものです。その根底には「人との関わり」があり、著者がそれを非常に大事にしているのがよく分かります。人との関わり合いと刺激、外の世界へ飛び出す力、それらによって得られるものが「アイデアの接着剤」として水野さんが提唱している感覚です。すぐに身に付けるのは難しそうな印象はありますが、少しでもその感覚に近づければと思います。2016/11/20
アメミヤミク
5
アイデアのつくりかたの本なのに人生指南書みたい。水野さんがどう仕事をするかを語る時、それは同時に水野さんがどう生きているかと同じ意味を持つ。語り口には押し付けがましいところが微塵もなく素直に読める。街の明かりの一つ一つについてのエピソードでは思わず感嘆してしまった。仕事、考え方、暮らし方、生き方にそれぞれ線を引いたなら、きっとどれかが嘘になる。2010/10/13
ぷるぷる
3
デザイナーさんから見たイノベーションのあり方は、やっぱりエンジニア目線とは一味違うという印象でした。本書で一番すんなり心に入ってくるのは一番最初の人と人をつなぐ部分でした。すごい人達は「大義」を持って仕事をしているってのが、心に響いた。自分は何をやってるんだろうと思うことが多いんだよね最近。「人の話を否定しながら聞くのではなく、共感しながらきけば何かしら得るものがある」これも素敵な言葉だと思う。つい否定してしまう人は多いが、自分は共感を心がけたいもんだ。デザイナーさんは流石に表現に長けてると思いました。2012/05/02