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内容説明
現野球解説者・元阪神タイガースの著者は、新人の年から5年連続セ・リーグの盗塁王を獲得した。しかも3年連続60以上の記録も残している。盗塁の秘密とは何か。盗塁の名手が初めて盗塁の技術、心理的な駆け引きなどについて綴った一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
39
野球ファンを唸らせる内容だと思う。盗塁をここまで深く語った本は無かったと言える。盗塁に対する見所が深まった。研究8割、技術2割とは、なかなかわかり得ない事です。盗塁企画阻止率や、二塁手にベースに入られる方が、盗塁しやすい事は解説してくれる人もいないので、目から鱗でした。盗塁阻止を最重要とする配給をしてくる捕手はありがたいというチーム重視の考え方、上原との駆引き、井端との二塁ベース上の駆引きも見れたら面白かっただろうと感じる。イスンヨプのタッチの技術、関本との信頼関係等、本当にぼくが読みたかった盗塁の技術論2019/05/08
田中
26
実直で真面目な選手だった。神宮のベンチ前で野村監督に叱られていたシーンが思い出す。盗塁技術論をあますことなく述べる。実は「頭で考える」ことが一番大切なことだ。バッテリーのクセを見抜き、配球を予想する。盗塁術が進歩すると打撃力も向上し守備にも好影響を与える。つまり野球そのものが大きく進化する。引退したから明かせる「甲子園仕様の究極リード」には驚く。「目」の錯覚を利用するとは、まるで手品の芸当のようだ。赤星が考え抜いた素晴らしい成果だろう。阪神に帰ってきて欲しい。コーチになって「近本」に指導してほしい。 2019/05/27
Gatsby
21
「盗塁道」を極めた男の本。怪我によりやむなく引退に至ったが、近年では彼ほどそれまでのチームを変えた選手はいないだろう。「盗塁にスランプはない」という定説はウソであること、盗塁は練習ができないということ、赤星氏が語るから余計に納得できた。また、盗塁を多くできる選手はそれだけ研究をしているから打率を残せるのだという見方は、今までの考え方とは逆で新鮮であった。やはり野村監督のもとでプロ野球生活を始めたこともあり、とても考えて野球をしていたのだろう。どんな仕事にせよ、考え方が大事であるということだ。2013/01/26
as
10
現場に早く戻ってきて。そして大和、俊介、柴田、緒方、上本、田上らに頭の使い方を 教えてあげて。2014/02/17
シャル
8
盗塁の精神、『一番打者』の矜持。まさにランナーの野球書であり、史上最高の一塁走者がいったいそこから何を見ていたのかを語った一冊。投手のクセ、捕手のクセから、状況に応じた盗塁方法の分析と解説、野球の試合における盗塁の重要性と何をもたらすか、その中での小技と駆け引き、そして素晴らしいランナーとはどういったものかまで、盗塁のための一冊である。特に印象的だったのは、盗塁を考えることで打率にも好影響があるという考え方だろう。投手を見て、捕手を見て、二遊間を見て、野球を見る。その全てが盗塁と野球を結びつけている。2016/03/28