日本「新」社会主義宣言 「構造改革」をやめれば再び高度経済成長がもたらされる

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日本「新」社会主義宣言 「構造改革」をやめれば再び高度経済成長がもたらされる

  • 著者名:三橋貴明【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 徳間書店(2016/03発売)
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  • ISBN:9784198640224

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内容説明

翻って現在の日本を見ると、デフレで国民の実質賃金が下がり、当然ながら購買力も減り、経済は需要不足に悩む。それにもかかわらず、政府の需要創出や所得分配の強化といった正しい対策は打たれず、緊縮財政と構造改革ばかりが推進され、国民の貧困化が続いていく。グローバリズムと自由競争ばかりが尊ばれ、本来の経済の語源である「経世済民(世を經おさめ、民を濟すくう)」が置き去りにされている。カール・マルクスの亡霊に頼らずとも、我が国が目指すべき「正しい社会主義」の形はあるのだ。すなわち、高度成長期の日本である(本書より抜粋)●2015年12月の共同通信社の世論調査で、景気が良くなったと「実感していない」と回答した人は73・7%にのぼり、15年10~12月のGDPは2四半期ぶりにマイナス成長をした。果たしてこれは中国経済の減速など外的要因が原因なのか? いや、デフレ化した日本で「デフレを退治する」と言ってかじ取りを任された、安倍政権が次々実行する「デフレ化政策」の結末である。疲弊する国民経済復活ために必要なことは「規制緩和」でも「緊縮財政」でもましてや「グローバリズム」でもない。統制型経済への回帰が唯一の道である! 消費税増税から「岩盤規制」緩和の正体、さらには「マイナス金利」まで、日本で行われている多くの「政策」の正体を読み解き、その「問題点」や「嘘」を網羅。その先にある「国民経済」再生への提言を三橋貴明が288ページものボリュームで書き尽くした。
「脱・構造改革」こそが「黄金の四半世紀」復活への道だ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

13
アベノミクスが完璧に実行されていないという著者の指摘はその通りだと思う。新三本の矢以前に金融政策のみしか正常に機能していなく、残りは緊縮財政と構造改革と称される必要以上の自由化である。金融政策により雇用は改善しているが、非正規制度の瑕疵が続く限り、機会あれば貯蓄をするだろうし、高齢者も年金制度がもたなそうだと思い、実際に受給額が減り続ければ、貯めた資産を消費することはないだろう。不道徳な企業は、即戦力の人材を求め、それも食いつぶし、果てはタックスヘイブンを利用して税をまともに払わない。 2016/04/08

hk

10
国家安全保障に大きく寄与する産業や公共的な色彩が強い産業。たとえば電力、エネルギー、医療そして農業を市場の原理にさらすのは危険極まりない。これには大きく分けて二つの理由がある。一つ目の理由は、政府が市場から撤退し民間企業同士を過当競争させてしまうと、利潤を最大化するために激しいコストの削減競争がおこり、過疎地などの営利的に間尺のあわない地域が真っ先に切り捨てられてしまうからだ。こうして公共的サービスをうけられなくなった地域では生活がままならなくなり、東京一極集中をエスカレートさせることとなる。これは自然災2016/08/01

ケイ

9
これまでの著者の本を読んでいる人は、スッと頭に入ってくる内容と言えるでしょう。目新しかったのは、日本の生産コストが既に中国以下ということでした。そして、行き過ぎたグローバリズムは止めなければいけないことを毎度思わせてくれます。2016/03/27

やす

2
安定の三橋理論。以前から著者の本を読んでれば理解できる内容。(反グローバリズム、金融政策の限界・・・etc.)ただこの本はタイトルがよろしくない。2016/05/23

jack

2
三橋先生は、同じ事は繰り返していない。この本で、漸く理解できた。国民を尊ぶ、官僚に期待したい。☆5.02016/03/24

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