内容説明
自らの命を絶とうと、学校の屋上から飛び降りた高校1年の弥八子。けれど――気がつくとなぜか、クラスメイト4人と共に教室にいた。やがて、そこはドアや窓が開かない密室であることに気づく。時計は不気味に3分間を繰り返し、先に進まない。いったいなぜ? そして、この5人が召喚された意味とは?…すべての謎を解く鍵は、
弥八子の遠い記憶の中の“ある人物”との約束だった…。
予想外のラストに感涙必至。共感度120%の新感覚青春小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
37
午後に読了した「時間ループ物語論」にぴったり当てはまる小説を読むことになった。同時にカバンに入っていたなんて、偶然としか言いようがない。限られた3分間とはいえ、何度も繰り返す間に、5人がお互いをわかり合っていく過程は、素朴ながらも真剣な会話・対話となって、読む側の心も洗われる。ラスト近く、何とか命を助けたい思いでいっぱいになる。そして意外な伏線にも驚く。いい作品です。2016/03/05
沙耶
20
今までも本の感想に泣けるって書いたことあるけど、この本は今まで読んだ本の中で1番泣ける。すごいいい言葉もあったし。登場人物、全員つらい事があって、それでも何かしらのきっかけで乗り越えられて、でも一人で乗り越えた訳じゃなくて、誰かに言われた一言で救われたり、前向きになったりして、何とか乗り越えたって感じでやっぱり人に頼ったり、頼られたりすることは大切だと改めて思った。人に話すことで成長出来たり、人の気持ちを少しでもわかってあげられることができるから。読んでほんとに良かったと思います。2016/09/18
かんけー
19
タイトルに惹かれ購入した(^.^)今の自分の置かれた状況から逃避したくて?屋上から飛び降りてしまう弥八子15歳..。空の青さに思いを馳せてたら霧崎君が現れて?起承転結のメリハリが判りやすく、読んでて違和感も無く登場人物達の言葉に感情移入出来た。「終わらない3分間」と云うタイトルが秀逸♪各キャラの言動と現状をシンクロさせた描写は読者に真に迫ってくる。SF とも学園ミステリーとも解釈出来るが、偶然なのか?必然なのか?この5人の15歳が教室と云う共有空間に閉じ込められて過去の記憶を頼りに少しずつ紐解いて行く→2016/06/22
KUWAGATA
15
設定自体はやけにシュールなのですが、今ひとつそれを生かし切れていなかったのが残念。厭世観を抱いた少女が蘇生するまでを描いた物語かと思いますが、死を選択することになった理由が小説としてはありきたりで、いかにもお話を読んでいるという感じで、あと一歩心に響いてくるものがなかった。ただしラストのまとめ方は良かったと思う。5人のその後が気になりますね。やっぱりファミレスでおごらされるのかな笑2017/05/26
あー
14
さら〜っと簡単に読めました。最後の辺りでちょっとウルっとした。りかちゃんって〜2023/08/09