内容説明
科学の発達とともに、私たちは少しずつ地球の生い立ちを解明してきた。戦争や探検、数学の進歩や技術革新などのおかげで、未知の自然現象の謎は氷解したのだ。海面や海底、地層、地下、南極、塩や石油などを通して地球46億年の歴史を8つのストーリーで描く。講談社科学出版賞受賞のサイエンティストによる意欲作。※新潮選書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つねじろう
62
やさしい理科の先生みたいです。地球のなりたちを懇切丁寧に教えてくれます。45億年前の話から始まりそれだけで気を失いそうになりますが、親切な先生はインドネシアの火山噴火と吸血鬼やフランケンシュタインの関係とか様々なトリビアをちりばめ眠りの淵から救出してくれます。小さな単位でも百万年単位の悠久の時間軸で磁極さえ転換させダイナミックに活動を続ける地球。その0.1%にも満たない人類の歴史なんてカビみたいなもんだなと思ったり、そのカビが科学や技術革新や生身で探求の歩みを止めない健気さに拍手を贈りたくなったりします。2019/11/10
カレイ.シュウ
61
海洋学者が海、海底、南極、塩等の切り口で地球の成り立ちを解説する。純粋な科学本というよりは、古代の研究者達の苦労話等も盛り込んで興味深い。が読み物としては基本真面目なので眠くなる。2019/10/19
funuu
23
私たちの脳のリズムや生殖のサイクルといった生理現象が、太陽光や地球を周回する月の周期に強くコントロールされていることはよく知られている。宇宙空間を超えはるばる届くシグナルは、地球に表面にへばりついて暮らす生き物の根源的な部分にまで浸透しているのだ。そもそも人間のような動物は、太陽からもたらされるエネルギーの固まりといえる有機物を食べることによって、はじめて生存可能になる。2016/10/22
雲をみるひと
20
地球史にまつわる8つのテーマに関する本。南極編のアムンゼンとスコットの物語などストーリー性の高い話にも触れられているものの基本的には自然科学的なアプローチが取られているが、温泉、塩など身近なテーマが多く取っ付きにくい面がない。また、内容的にも専門的な話が上手く噛み砕かれていて大変わかりやすい。自然科学との距離間を縮めてくれる本だと思う。2023/10/03
Hidetada Harada
20
「科学ってすごい。科学者はもっとすごい!」。顕微鏡の世界と衛星軌道上からの視点を結びつけ、数十億年前の原初地球を想像しつつ、古代人の思考を読み解く。そして現代社会の問題を解決する糸口を提供する。科学と科学者の価値を見にしみて感じた読書でした。良いっ!2020/02/07
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