平凡社新書<br> 地銀消滅

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平凡社新書
地銀消滅

  • 著者名:高橋克英
  • 価格 ¥756(本体¥688)
  • 平凡社(2021/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582859904

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内容説明

なぜ、地銀は消滅の危機にあるのか。人口減少やデジタル化などの外部要因から内在する問題点まで、あらゆる視点から考えていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

104
「近所の銀行、大丈夫かなあ」というくらいの軽いノリで読み始める。人口減少・低金利・デジタル化の三重苦の中で、融資で利ザヤを稼ぐという貸出ビジネスが崩壊している実態を思い知る。その打開策も手詰まり。著者の提言も「生き残りたければ何もするな」というのだから絶望的。なのに、政府・日銀が「地銀再編キャンペーン」で手厚い公的支援を付与しているのが驚き。延命を第一義とする弥縫策としか見えない。地銀の惨憺たる状況を見せつけられるが、日本のメガバンクも、世界的に言えば「地銀」に過ぎず、危機的状況は同じではないかと思える。2022/02/05

KAZOO

71
最新の地銀をめぐる環境について今後どのようなことになるのかを具体的に示してくれています。表題はかなり扇情的な感じですが内容はしっかりとしています。メガ地銀が誕生する可能性、店舗と人材は今まで通りではなく少なくなる、新規事業は収益にならないということで東北に地銀からの動きが出てくるといっています。2021/12/15

いざなぎのみこと

11
ずいぶん物騒なタイトル、と思い読んでみました。コロナ禍で大幅に様相が変わってしまった金融業界。これからはデジタル化がますます加速し、顧客離れが進むとのこと。昔は銀行が花形就職先で、就職活動の中心だったのですが、世の中の変化は著しいですね。これからの世の中を予見する意味でもすごく勉強になりました。2024/05/31

Taizo

5
地方銀行、略して地銀を取り巻く現状に警鐘を鳴らし、経営的な目線から舌鋒鋭い記述で批判をした一冊。元銀行・証券で働いていた経験を持つ著者だからこそ、業界のためを思った厳しい指摘をしているのだろう。地方銀行はなぜ厳しいか?それは「人口減少」「低金利」「デジタル化」の三重苦によるものだと整理。ただし、「そのどれも言い訳にすぎず、本質的には顧客本意のサービス提供ができていないことに起因する」と作者は指摘。その上で希望的な取組も紹介し、生き残りへの道筋も示している。2024/02/04

令和の殉教者

1
地銀が揺れている。銀行は①利子収入、②手数料収入、③証券運用を柱とするビジネスモデルだ。しかし、②の割合は左程大きくなく、③はリスクが大きく、運用会社に委託するのもコストになる。銀行の本務ともいうべき①が重要だが、a.デジタル化=スマホ決済による銀行口座需要の低下、b.人口減少、c.低金利により、厳しい状況だ。大資本が背景にあるメガバンクとは異なり、地銀は圧力団体としても中途半端である。筆者は、世情についていけない銀行はどんどん統廃合し、経営の合理化(=リストラ)を進め、規模の利益を求めるべきと主張する。2023/02/24

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