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内容説明
日米が主導するTPP(環太平洋経済連携協定)の真の狙いは、世界覇権を狙う中国への牽制である。TPP交渉を担当した経済産業省の前通商政策局長が、激化する米中経済戦争の動向を分析、日本がとるべき戦略を明示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mitz
2
経済産業省の通商政策局長としてTPP交渉にあたった鈴木英夫氏による著。太平洋を挟んで対峙する新旧覇権国家と、その狭間に置かれた日本経済に関する考察は興味深い。TPPに関しては賛否両論あるが、もはやリスク皆無の選択肢が残されていない中では、Bestとは言えずともBetterな決断だと思う。題名ではTPPを日米同盟と捉えているが、TPP陣営の中でも虚々実々の駆け引きが必要なわけであり、つまるところ、米国・中国のどちらの陣営についても、日本としての競争力をいかに高めていくかという問題に行き着くのだ。課題は多い。2016/03/15
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