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内容説明
やさしくて,茫洋として,卑下もせず,自慢もしない――.実際に生きているリアリティーを話し言葉を巧みに使って書かれた素直なことばが,混沌とした重層的な時空間をうみ出す,現代抒情詩の第一人者辻征夫(1939-2000)のエッセンス.全作品から70篇を精選し,自筆年譜を収録した.(対談・解説=谷川俊太郎)
目次
目 次
『学校の思い出』──(思潮社、一九六二)
沈 黙
『いまは吟遊詩人』──(思潮社、一九七〇)
あしかの檻
池袋 土曜の午後
野 犬
『隅田川まで』──(思潮社、一九七七)
隅田川まで──作文の試み
春の問題
婚 約
挨拶──結婚に際して
風
『落日』──(思潮社、一九七九)
雨
路地裏の翼
『辻征夫詩集』──(現代詩文庫、一九八二)
タバコ
三つばかり
『天使・蝶・白い雲などいくつかの瞑想』──(書肆山田、一九八七)
天 使
珍品堂主人、読了セリ
屑屋の瞑想録(抄)
『かぜのひきかた』──(書肆山田、一九八七)
ある日
まつおかさんの家
かぜのひきかた
桃の節句に次女に訓示
『鶯』──(書肆山田、一九九〇)
突然の別れの日に
剃 刀
ちるはなびら
鳥 籠
ひるのつき
鶯
『ヴェルレーヌの余白に』──(思潮社、一九九〇)
昼の月
レイモンド・カーヴァーを読みながら
夏は緑の葉っぱの子供と
ラブホテルの構造
『ボートを漕ぐおばさんの肖像』──(書肆山田、一九九二)
ボートを漕ぐ不思議なおばさん
浜木綿のかげに運動靴を置いて
雲
郊外の道を歩いていたら
おじさんがいっぱい
遠い花火
おばさんとぼくと私──或はおばさんの出現と消滅
『河口眺望』──(書肆山田、一九九三)
ハイウェイの事故現場
そしてきみたちが寡黙な影となって
雨
豚 祭
音 楽
突然訪れた天使の日の余白に(抄)
『俳諧辻詩集』──(思潮社、一九九六)
吾妻橋
遠い火事
夏の川
夏 館
林 檎
慶 州
落 葉
耳 朶
『萌えいづる若葉に対峙して』──(思潮社、一九九八)
萌えいづる若葉に対峙して
おじさん狩り
チェーホフ詩篇(抄)
玉 虫
風の名前
ジョン・ダン風に晩秋の東京から
蟻の涙
学 校
月 光
反ロビンソン
ワイキキのシューティングクラブ
『辻征夫詩集成 新版』──(書肆山田、二〇〇三)
蟻の涙 2
単行詩集未収録詩篇から
少 年(抄)
象 よ
(もう生きていたくないから)
潮干狩
海
旅の記念
野球場で
詩の肉体
対談(辻征夫・谷川俊太郎)
辻さんの言葉を頼りに(谷川俊太郎)
辻征夫自筆年譜
感想・レビュー
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新地学@児童書病発動中
つねじろう
佐島楓
suna
ちぇけら