内容説明
春の終わり、大きな挫折を味わった僕は、みずからの人生にピリオドを打とうとして、かつて訪れたことのある海辺の町にやって来た。そんなある日、砂浜で、不思議な雰囲気を持った女性、水絵と出会う。やがて僕は、彼女の心に存在している深い闇と傷を知り、病んだ水絵の心を再生しようと試みるが……。すくい上げた水のように、淡く、はかなく、手からこぼれて消えた恋……。魂の触れ合いを繊細に描く、大人のための恋愛小説。
感想・レビュー
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2
これまで読んできた喜多嶋さんの小説には、芯の強い主人公が描かれていたけれど。今回のは少し違う。自分のもろく、弱いところを心の中に抱えながらも、生きていこうとする人間の姿。これを恋愛小説として書かれている。このストーリー、切ないけれど、すごく好きです。2013/09/16
mari
2
はかなく、切ない淡い恋物語。静かな物語。2010/11/23
b☆h
1
はかなく、切ない淡い恋物語。静かな物語。2010/11/23
cumicumi
1
落ち着いた繊細な言葉で描かれた世界で、風景の写真集を見ているような感じで読めた。しっとりした物語。2012/09/07
桜
1
タイトルと表紙の美しさにやられて、思わず手に取った。さらさら読めた。ただ…心の病気に対する私の認識不足なのか、最後が急展開すぎて…無理矢理に感じた。ビーチグラス見てみたいな。